日本株式会社の破壊?
by KEI
”東日本大震災”へマレーシアの元首相マハティール氏が応援コメントを寄せています。(日経新聞4/18)
温かい応援の言葉とともに、近年の日本の停滞について二つの要因を挙げていました。
一つは政治的混乱。「毎年猫の目のように総理大臣が変わる日本の政治情勢では、とても国家の長期的展望や成長戦略は描けない」ということ。
もう一つは「日本株式会社と云われた官民の連携が”破壊”されたことで日本の経済発展の推進力が失われてしまった」ということ。
「ルックイースト(日本を見習え)」というスローガンを掲げ、22年間も首相としてマレーシアの発展を指揮してきたマハティール氏にとって、最近の日本の停滞は驚きでもあり落胆でもあるのでしょう。先にあげた氏の云う日本の停滞の原因はまさにその通りです。
ただ”強力な指導者不在”と”日本株式会社の破壊”がなぜ生じたかについては、”破壊”という言葉からもわかるようにどうやら「欧米諸国の外圧に屈したから」ととらえておられるようです。
この点については私もまた内省的すぎる日本人なのでしょう、「外部からの要因と云うより日本社会が自壊したのではないか」と感じています。
そしてその”自壊”の震源地は、表現の自由を盾にとったマスコミ・マスメディアの無責任ポピュリズムではないかと思うのです。
阿部・福田・麻生政権には、まるで新聞ネタを紡ぎだそうとでもするかのような「揚げ足取り政権批判」と「2大政党擁護論」で政権交代を実現させました。でたらめなマニュフェストを批判することなく、出来あがった民主党政権には与党内の内紛をあおっているように見えます。
この国の政権が短命に終わる大きな原因は間違いなくこの国のマスコミ・マスメディアにあります。