「消費税は社会保障費に充てる」と話す人間を信じてはならない
消費税の増税が決まったので一言。
昨年消費税を増税を決定する時にも「消費税の増税分は社会保障費に充当します」。以前から消費税を増税したい人たちは常に「増え続ける社会保障費」をその言い訳に利用する。こんな話をまともに聞いてはいけない。聞けば彼らの思う壺である。
民主党政権というとんでもない欠陥左翼脳集団が言いそうな事だが、官僚は知らぬ振りしてその話に乗っかっている。
「増税分を社会保障に充てる」といえば今後の増税にいつでも使えるロジックが出来上がるからです。
これで消費税を増税できれば「社会保障費の無駄」を追求しなくて済むからです。
消費税増税はマクロから見た財政改革の手段です。税の使途を限定ような詭弁は自らの首を絞めるようなものです。社会保障費の増加にお墨付きを与えるような馬鹿なコメントを出すのか出させるのか知らないが、国民を馬鹿にするのもいいかげんにして欲しい。
どういう意図があるのか、この問題と抱き合わせのように、ある介護保険サ-ビスを「大いに見習うべき」とテレビで誉めそやしている。介護保険業界では知る人ぞ知るデイサービス事業所・山口県防府市の「夢のみずうみ村」である。
この事業所の特徴は、「サービスは自分で選択する」、「バリアフリーならぬバリアアリーの推奨」である。
そうして、この方式で利用者が押し寄せ大人気。いまや全国あちこちで同じようなデイサービスをという声が上がっているのだそうだ。もっともこの方式では「採算を合わせるのはたいへんむつかしくて」と施設長が話しておられたが現在の採算についてはわからない。改善したのかな?
「夢のみずうみ村」にはその他の事業もあるし理念もいい。
この事業を否定するつもりは全くないのだが、肝心な一点だけ議論して欲しいのだ。
「一日の過ごし方は自分で決めたほうが楽しみにつながり生活に活力が出る」
「バリアフリーはかえって身体能力を低下させるから敢えてバリアアリーにしたほうが要介護度は下がる(元気になる)」
「過剰は支援はその人の能力を奪うので自主自立の生活を送れるように努力しています」
それは良かった。
で皆さんに考えていただきたいのは・・・・・・これは介護保険の事業として必要なものですか?介護保険でやるべき事業ですか?
「何を言ってるんだ!」と怒る人もいるだろう。似たような理念を掲げてデイサービスをやっている事業者がほとんどだから。
しかし、本当にだれかの助けが必要な要介護者がいるのに、介護保険財政が逼迫して消費税を上げなくてはならないし利用者負担を1割から2割にしなければならない。利用したくてもできない人が増えるのは目に見えている。
この状況で「夢のみずうみ村」で行われている「あえて言わせて頂ければ障害はあるがほぼ自立できている人へのデイサービス」を介護サービスとして本当に継続しなければならないのですか?
実際に人の助けが必要な要介護者を見捨てるような利用者負担方を選ぶべきですか?
同じようなことは生活保護制度でも見られます。年々膨れ上がる生活保護費ですが、
本当に諸般の事情で働けず資産もないし支援してくれる親族もいない人だけが利用しているのでしょうか?生活保護受給資格のない人が受給しているのを皆知っているのに、「見て見ないふり」をしているのではありませんか?
特に行政担当者の皆さんは不要な給付を制限する立場にあると思いますがその責務を果たしておられますか?
この点については行政担当者にも言い分はあるでしょうが、だからと言ってほうっておいて言い問題ではありません。
「弱者に寄り添う」司法関係者や政治家やいろいろな団体の圧力を跳ね返せるような、行政担当者を守るシステムを作りましょう。
様々な制度において見直しがされるべきです。最たるものは公務員制度です。
民間でできる不要な仕事、民間に委託した方が効率の良い仕事を次々と抱え、公務員と準公務員が止めどもなく増えてしまっています。そして増えすぎた組織を維持するために、また新しい制度や業務や権益を生み出しどんどん自己増殖してゆきます。
国家に必要な改革を自分たちの都合で潰すような公務員はこの国にいてもらっては困ります。
公務員の票を気にして政策を決めるような政治家が増えても困ります。
最も大事な改革は税金を上げることではなく、日本の優秀な国民性を維持し経済を発展させるための国のシステムの根幹、官僚と公務員制度改革です。