憂慮 福島第一原発
by KEI
福島第一原発の状況が一向に改善しないどころか、さらに深刻な状況になってきたように見えます。
3号機で作業員が被ばくしましたが、東電は建屋内のたまり水が高濃度で汚染されている状況を事前に把握しながら、現場の下請企業の作業員にその事実を伝えて居なかった。何故でしょう。「連絡をうっかりしていた」というようなコメントをしていましたが、もし東電社員が現場に入るようになってたらどうだったのでしょうか。
これまで「今回の事故は、原発本体は地震の被害を受けなかったが、その後の津波で緊急電源がすべて失われたのが原因」と発表されていましたが、どうやら地震そのもので原発が相当なダメージを受けたことが明らかになってきました。
現場にいた作業員は「地震直後に配管が破損し大量に水が落ちてきた」と言ってるので地震で原発が損傷したのは事実でしょう。
何故こんな発表がなされたのでしょう。
評論家の勝谷さんいわく「地震でだめになったと発表すると日本全国の原発の耐震性が問われる」「津波の被害ということであれば補助電源装置の安全見直しだけで済むから」と言ってましたが本当でしょうか。
そうだとすれば誰かの保身のために事実と違う発表をしたということで許されることではありません。
このままでは諸外国の日本に対する信頼は失われていまします。日本人自体が東電と政府に疑心暗鬼になってしまいます。強力なリーダーシップを発揮し果断な処置を推進する政治家はいないのでしょうか。
原発事故は恐れていた人災の様相を帯びてきました。大変憂慮します。