鳩山式自虐史観を考える

「尖閣は日本に盗まれたと中国に言われても仕方がない」
あいも変わらず中国擁護・反日発言を続ける鳩山氏だが、ここまで来ると、これはこれで彼なりに筋が通っているということでしょう。
『歴史認識』で中・韓を支持しつつ『領土問題』で中・韓を非難するマスコミよりは潔く見える。

要は 『こんな無知でバカを総理に頂いてみた国民が愚かだった』 ということ。

鳩山氏のように、中国・韓国の『歴史認識』を受け入れている日本人は多い。その筆頭はNHKを含むマスコミです。今日までの日本社会はそのマスコミの影響で『反日歴史認識』を持つ人が主流でした。

戦後日本では戦前日本の軍国主義を否定することが知識人の知識人たる所以でした。敗戦の反動でそれは当然の流れでしょう。
しかし、なぜそれが 「日本の歴史観と対立する中韓の歴史認識の優先」 につながったのか誰も言わない。
この戦後日本の異常なまでの『自虐史観』はどうやって生み出されたのでしょう。

 

その理由の一つは、戦勝国側が日本軍国主義の来し方を 『天皇制』 に求めたことにあると思います。
(※現中国と朝鮮半島は戦勝国に該当しません)
ファシズム対反ファシズムという構図で発生した第二次世界大戦において、なぜ日本に対してのみ「軍国主義の根幹を天皇制に求めた」のだろう?

それはヨーロッパのファシズム国家、ドイツ・イタリアが引き起こした第二次世界大戦とアジアの大東亜戦争は全然別のものだったからでしょう。
日本はドイツ・イタリアと『三国条約(枢軸条約)』を結びましたがこれは完全な軍事同盟ではなかった。
それが証拠にドイツとソ連が戦争状態にあっても日本とソ連は「日ソ中立条約」を維持していた。

日本軍国主義と言われるものが、ファシズムの側面と同時に「植民地主義との対決」「ロシア侵略への備え」という、「西洋と東洋の文明衝突」という側面を持っていたことの証左である。だが連合国、特にアメリカはそれを知っていながら、日本を単純なファシズム国家として断罪しようとした。
アメリカはファシズムにおける権威『独裁者』として、イタリアのムッソリーニ、ドイツのヒトラーになぞらえる人物として『天皇・裕仁』に求めたのだ。
これは戦勝国・特に原爆を使用したアメリカ国民の自己正当化の欺瞞のための儀式だったのだろう。

これによって戦後のファシズム批判・軍国主義の否定は、日本においてのみ『国家とその歴史』への批判に直結した。
イタリア・ドイツでは「政党とその党首」への批判で済んだものが、日本では「天皇をいただく日本」の存在そのものを批判の対象と捉えざるを得なくなったのだ。

 

もう一つの理由はアメリカの日本占領政策です。「共産主義への無防備・日本における左翼人材の重用」です。
既にヨーロッパで東西冷戦の火の手が上がり始めていたのに、なぜアジアで朝鮮戦争が勃発するまで『共産主義の脅威』に思い至らなかったのでしょう。
これはアメリカの「大国中国」という習性的な世界観と、GHQ職員の理想主義によるのでしょう。

日本の占領政策を担ったGHQは、マッカーサーと共に戦った直属の軍人達のグループと、終戦後ワシントンから派遣されて来た行政官や学者を主にする「民政局」グループから成り立っていました。
この「民政局」グループに、後に社会主義者や共産党員であったことが判明した人物が多くいたと言われています。
しかし、当時共産主義は新しい社会革命として世界中のインテリや若者の目に新鮮に写っていたことは事実です。
米国から来た民政局員が新しい思想に共感を持っていたとしてもなにも不思議はありません。

民政局は軍国主義教育・国家主義を一掃するため、『公職追放令』で日本社会の中枢で働いていた人たち20万人を追放しました。
その波は公職のみならず実業界や言論界にも及びました。

この公職追放は特に最高学府の大学に今日まで大きな影響を残します。

旧帝国大学では多くの教授が追放されると、そこに戻ってきたのは、かつて危険思想家として追放されていた左翼思想を持つ学者だったのです。
この左翼系学者の登用をGHQが直接やったとは思いません。おそらく日本の官吏がやったのでしょう。

日本の最高学府は左翼思想を持つ教授に支配され、学生たちは左翼思想に染まり、その後日本のあらゆる部門の中枢として巣立っていったのです。
今でも教育界・法曹界・言論界・マスメディアの重要ポストを占めるのはかつて左翼思想にかぶれた人物がほとんどでしょう。

いずれにしろ戦後日本の世界に例を見ない『自虐史観』は、意図的かどうか不明ですがアメリカの対アジア観と占領政策にあると言って良さそうです。
左翼思想はもともと世界政府樹立を目指す無国籍な思想。
これにかぶれた日本の言論人は社会主義国家を「善」と信じアメリカの傘下に入った日本を帝国主義の傀儡「悪」と位置づけました。
悪の傀儡:日本を攻撃・否定することで知識人のステータスが上がる。マスコミや左翼系知識人はわれを争って自国「日本」を批判し続けました。

【今となってみれば単純すぎる認識である。「ベ平連」の連中は今何をやってるのかなあ。その後世界で共産主義政権の非人道さが次々明らかになり左翼は思想的に破綻する。しかし破綻しながらも左翼はポピュリズム・人道主義の皮をかぶって生き延びてきた。】

 

そのような状況にありながら日本は先人達の血のにじむような努力で、世界第2位の経済大国にまで発展します。
するとその過程でおかしなことが起こり始めました。
なぜか日本が発展すればするほど日本国内からさらなる『日本歴史認識批判』が沸き起こるのです。
この時期何が起こったのか後日必ず明らかにされなければなりません。

韓国では『日本の武力支配・植民地化』、『朝鮮人の強制連行』、『軍による従軍慰安婦拉致』
中国では『南京大虐殺』、『731部隊による生体実験』、『日本の中国侵略戦争』

それまで中国も韓国も言及しなかった新たな問題が日本のマスコミによって次々と提起されました。
そして執拗な日本マスコミのキャンペーンに乗っかるように中国・韓国が『歴史認識』で日本批判を始めます。

これらの『歴史認識』の多くが、中国に唯一特派員を置くことを認められた日本のある新聞社によって世に問われたことを忘れないでください。

海外でも呼応したように『レイプ・オブ・南京』などという怪しげな、日本の軍部の暗部を暴くといった書物が出版されました。
日本人の知らぬところで海外でも目に見えぬ勢力がうごめいていることは間違いありません。
最初耳目を集めたこの『レイプ・オブ・南京』は、そこに使われた写真がことごとく日本軍の蛮行と無関係の写真に偽りの解説をつけたものだと判明しています。 そして著者の中国系アメリカ人:アイリス・チャンは変死体となってその人生を終えました。

日本は素晴らしい国です。「歴史に守られている」といったほうがいいのかもしれない。
急速に発達したインターネットの影響力で、長く続いた最高学府の左翼勢力もその力を失いつつあります。
学生を始め日本人全体が、マスコミに惑わされることなく『正しい歴史認識』に目覚めています。

自虐史観を広めたのは「自分たちはかつての日本人とは違う目覚めた日本人である」と主張する大江健三郎氏を筆頭とする左翼・人権主義者です。
かれらにとって、戦前日本と日本軍人が『ひどい国』であればあるほど、自分たちの改心ぶり新生ぶりが際立つからです。

現在の尺度や常識で過去を判断するのは愚かなことです。
日本は太平洋戦争でどの国にも謝罪する必要のある問題は起こしていません。
当時の戦争は、負ければ国土を失うか、民族が消えるか、講和して賠償を支払うか、それで終わりです。
中国・韓国に謝罪する必要は一切ありません。中国韓国の理不尽な言いがかりに屈する必要はありません。
『歴史認識』は日本の「歴史認識」を提示し彼らがそれを検証すればいいだけのことです。
日本人が自分自身を貶める『自虐史観』は時代錯誤の左翼人権主義者たちのものです。

鳩山氏は一日も早く中国に帰化し中国人として人生を全うするべきです。
かつて日本国の首相を務めた『中国人』として大いに尊敬されることでしょう。

コメント(2)

  1. 愛国の未亡人

    鳩さんは国賊というよりは狂人です。

    一刻も早く座敷牢に隔離しなければなりません。

    鳩に比べればスノーデンさんなんかは可愛いものです。

    返信
  2. KEI

    鳩山氏が狂人で「中国人になることを勧める」ということは、

    「中国人は皆鳩山氏のような狂人である」ということですね。

    納得ですが、この地球上の人類の4人に1人が狂人ということ

    ですので手放しでは喜べませんね。

    返信

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