日銀白川総裁 早期辞職で怪我の功名?
日銀白川総裁、4月8日の任期を前に3月19日で辞任すると総理に伝えました。
「現在の二人の副総裁が交代する時期に合わせて辞任したほうが、後任の日銀総裁・副総裁がやりやすいと思う」という辞任発表の弁をそのまま信じていいのかどうか不明ですが、結果的には安倍政権にとってプラスになりそうです。
新体制で金融緩和が進むと市場は判断したようで一段の円高是正が進み、一時1ドル94円超えました。日経平均終値は416円高。前日の反落を補って大幅に値上がりしました。
石波幹事長が言っていた目安の1ドル95円が視野に入ってきましたので、円高の是正は一応目標値を達成しつつあるということです。無策だった白川総裁のポテンヒットでしょうか。
為替の安定すれば、これから政府に求められるのは、生保や金融機関といった国内機関投資家に「株式保有制限を緩和する」ことではないでしょうか?
民間企業である銀行の資金運用先が国債ばかりというのは締め付けすぎでしょう。
「融資先と同じ企業の株式所有を同時に行うのを禁止する」くらいでリスクは軽減できるのでは?
やっとここ最近、従来のような海外資金だよりでなく、国内の一般投資家が株式市場に戻ってき始めたところですので、この流れを止めて一般投資家に再び株離れを起こさせないようにしましょう。
企業も努力が必要です。これからの上場企業は配当率をもっと上げるべきです。利益の投資家還元を再考するべきです。
日銀が心配しているコントロール不可能なインフレ「ハイパーインフレ」は、浜田先生のご意見を聞いて起こりえないことがよくわかりました。
簡単なことでした。ハイパーインフレは「もの(必需品)」が無くならない限り起こるはずがないのです。
日本のように資金・生産設備・流通が整っていれば(農地も余っています)、「天文学的なインフレが起こる」と考える方がどうかしています。
「先達とはあらまほしきもの」ですね。