サウジアメリカ? TPPと日本
「サウジアメリカ」という文字を新聞紙面で見て一瞬「サウスアメリカ」の誤植かと思ったらそうではない。
シェールガス・オイルの開発により「産油輸出国化」するアメリカの姿を、現在最大の産油国・サウジアラビアになぞらえた造語だそうだ。
世界に石油エネルギーを供給してきた「中東」に依存する必要が無くなる「アメリカの世界戦略の変化」を象徴する言葉として捉えられているようです。
≪米国は中東から手を引く?≫
これはイスラエルがある限り中東の安定を図る必要がありアメリカが手を引くことはなさそうです。
一方中東の産油国にとっては中国を市場とするようになり、必然的に中国が中東で主導権を握るかもしれません。
しかし、中東産油国に依存するようになれば中国はアキレス腱を抱えることにもなります。
中国は世界のルールに従わざるを得なくなります。
≪日本にとっての影響は≫
TPPに参加するしかない。もともとTPPは対中国包囲網としての意味合いが強い。日本はTPPに参加するしかないのです。今後の円安傾向を考えても化石燃料は安価なものを輸入しなければ日本経済は復活できません。TPPに参加して「サウジアメリカ」から現在の日本の購入価格の半値以下で買える「サウジアメリカ」産のシェールガス・オイルを輸入するべきでしょう。
この場合日本はロシアに対して優位を保てます。ロシアは日本へ天然ガスの輸出を目指しています。日本は北方領土問題解決へ有効な切り札を手に入れることが出来ます。_______/////
以上日経新聞の記事「風見鶏」からの抜粋ですが、
日本はTPP参加交渉に入って、経済再生に取り組むべきです。
例外なき関税撤廃など一部マスコミの流したデマです。
自由化は常に「日本の農業がだめになる」と主張する農林族議員によって攻撃されますが、彼らの主張は、票欲しさの「農家の保護」であって「農業の保護」ではありません。これは明らかな欺瞞です。
農家を保護することは日本の農業を破滅させるに等しいことです。
農業を保護するには、規制緩和をして民間企業に農業を開放することです。現在農業に従事している人たちはその企業に雇用されて農業を続けるべきです。
農業就業人口は全人口の3%にしか過ぎません。その3%の票欲しさに農家に補助金をばら撒きTPP参加反対を唱える政治家は国を滅ぼす人たちです。