人体の不思議展
by KOU
今朝ニュースではじめて知ったが、「人体の不思議」と銘打って開催されていた展示会、てっきり模型・レプリカだと思ってたら、なんと本物の死体を特殊加工したもの、つまり本物の人間の死体である。 行った人たちは皆その事実を知った上で出かけたのでしょうかね?
どうやらそのことが世界各地で問題になっていて、遅ればせながら日本でも問題視されているらしい。そりゃ当然だろうという気がする。
写真で見るとまるでありえない格好をしていたり、輪切りになっていたり、本当はもっとすごいらしい。行ってないので判らないが胎児をはらんだ妊婦なんてのもあるらしいが一体どうやって元の死体を集めたのだろう。
しかし私が違和感を抱いたのは、ニュースで取り上げながらその主催団体についてキャスターたちが全く触れないこと。
「変だなー、ひょっとしてこれもまた例のパターンか?」と思いウィキペディアで調べてみました。
ビンゴ!です。グンター・フォン・ハーゲンスと言う人(ドイツ人でしょうか)が標本作成技術を開発しこの人が最初は「人体標本の展示会」やっていたらしいが、今は止めていて、その技術を修得した中国人の団体が中国で標本を作製し展示会をやっているらしい。
日本のマスコミはなぜ中国に関係することになると口を閉ざしてしまうのでしょうか?これじゃまるで尖閣諸島の不法漁船を不問に付した政府と同じじゃないか。
マスコミの人たちも標本になった死体の出所を危惧してるんでしょうね。「中国がまた非人道的な事をしている」と思っているんだろうな。そうじゃなければ奥歯に物の挟まったようなこんな報道の仕方はしないだろう。
マスコミは事実を粛々と報道するのが使命だと思うのだけれど、政府が「国内法に従って粛々と対応する」と云いながら超法規的に無罪放免したのと同じで、二枚舌を使っているようでは日本のテレビはマスコミの名に値しないということでしょうね。