道州制反対
≪BY KEI≫
維新の会がずっと「地域主権」という言葉を使っていて各方面から「地方に主権などない。主権は国民にしかない」と指摘され続けていましたが、やっとその地域主権の謎が解けたような気がします。
「道州制」を主張する人達はアメリカをモデルにしているんだろうと思いますが、アメリカの道州制の成立過程は「元々別の国であった州を残したまま中央政府を作って一体化しようとしたもの」
つまり”主権を有する多国”の連合国家。だからアメリカ合衆国。
だから州兵(軍隊)があるのだ。
日本は江戸時代の幕藩体制を廃止して、天皇のもと、元々一つの国家であったものをより強力な中央集権国家としたもの。アメリカの道州制など取り入れる必要はないのではないでしょうか?
「消費税を地方税にする」という橋下氏の主張が「分国化狙い」とやっと腑に落ちました。
税の徴収は国家の基幹制度。
だから今回の道州制の議論は、日本を分国化するということ。暴挙に等しい。
今の中央官庁が非効率、機能不全なら、それを改善するのが第一。
それもせずに「道州制」というのは、「機能不全の中央官庁システム」を拡散させるだけ。
「地方に権限を与えたらうまくいく?」
これは幻想の上に築かれたまさに「亡国論」です。
地方公務員が議員に金を払って役職を買う。労働組合が好き勝手に制度を作る。
地方自治体は中央以上に魑魅魍魎が跋扈しています。
中央官庁と同じ「無駄遣いと公務員権限の増殖」という結果に終わります。
橋下氏のような強力なリーダーがいて初めて抑制が効くのでしょうが、日本は個人の判断ではなく法に基づいて運営される法治国家。
拙速な道州制は中国と同じような非法「人治国家」に陥る恐れが多々あります。 道州制反対です。