小沢・橋下連合
≪BY KEI≫
「党を割らない方法はまだある」と言っていた小沢氏は、グループ議員を集めて結束を確認。造反派の多数化工作に躍起になっている。
54人以上集めれば「民主党が過半数を割るから野田総理も造反組に党籍はく奪などの強硬手段はとれないだろう」という読みだとしたらこれは百戦錬磨の政治家らしくない判断。
だが、これまでもいくつもの新党を作ってきた彼が「党を割る」つもりで動いているとしたらいるのだったら、「やはりの二枚舌」と笑っているだけでは収まらない。
他のマニュフェストは棚に上げて消費税だけで野田総理を追い詰めようというのは無理筋。民主党に大義名分はもうないが、それは小沢氏が新党を作っても同じこと。勝ち目はないはずなのだ。
想像ではあるが、ここまで強気なのは、やはり維新の会の橋下大阪市長と裏で密約ができているとしか思えないのだ。
橋下氏も口裏を合わせるように、「消費税はマニフェスト違反」とエールを送っている。
維新の会は労せずして50人前後の国会議員を得る。人気のない小沢氏はいま人気絶頂の橋下氏という神輿(みこし)を得る。政界再編は必至。
野田総理の頑張りでやっと歯車が回り出したばかりの国会。この動きを止めてはならない。定見のないポピュリズム政党・民主党のような政党を二度と生んではならない。
私には小沢・橋下という異端同士の組み合わせは何ともおぞましいものに思える。最近の橋下氏の言動を見ると彼こそポピュリズムの極致であるように見えるのだ。
一方の小沢氏は言わずもがなの大政治家だが、彼には何か人として完全に欠落しているものを感じるのだ。中国や韓国に行った時の発言には日本人には理解できないものだ。
さらなる憂いは、かねてよりこの国の抱える大きな障害・マスコミである。
民主党の躍進を招いたのもマスコミ。しかし彼らは気がついてはいないだろう。「報道の自由・表現の自由・マスコミの責務」など都合のいい理屈を並べつつ、興味本位で大衆受けを狙った記事を書き続けるに違いないのだ。
太平洋戦争前の繰り返しにならぬよう国民は賢明な判断をしなくてはならない。
マスコミの報道に踊らされてはならない。
小沢・橋下連合に政権を与えてはならない。恐怖の時代の扉の開く不気味な音が聞こえてきそうである。