吉本隆明
BY WEBラジオ
亡くなった吉本隆明の晩年の言動に批判的な意見が多ですね。
震災による福島原発事故の後、
彼が「あらゆる場合において科学技術の進歩発展の側につく」と原発及び原子力利用・研究を擁護する発言をしたことについて多くの識者・評論家が批判しているようです。
私には「原子力発電は人間には制御不可能なもの」と人類の科学技術そのものに限界がありそこに責任を転嫁するような考えは到底受け入れられません。
科学が万能だとは思いませんが、科学技術や知識そのものに善悪があるはずがありません。人類は学び成長し幸福を求めてきたのであり科学が大きく寄与してきたことは疑いもありません。科学技術や知識が不利益をもたらすのは利用する人間の側に問題があるだけです。
識者や評論家と呼ばれる人達が、今回の惨事を目の前にして警鐘を鳴らしたいのはよく判りますがもう少し熟慮するべきではないかと思います。
村上春樹の「高くて、固い壁があり、それにぶつかって壊れる卵があるとしたら、(善悪を問わず)私は常に卵側に立つ」という訳のわからないスピーチよりはるかに判りやすいと思います・・・・。・
トミー
2012年5月28日 10:46 AMおっしゃっている意図はよく分かるし、その通りだと思いますが、吉本氏が本当に「あらゆる場合において科学技術の進歩発展の側につく」と発言しているのでしょうか。
引用は正確になさった方がいいと思います。「…の側につく」というような党派的な物言いは滅多になさらない方だと思われますので。
今回の批判も吉本氏の論述を自分の都合のいいように改変して言挙げしているものがほとんどなものですから。
admin
2012年6月03日 6:22 PMありがとうございます。おっしゃるとおりであのような言い方はされておりません。以後注意いたします。
言い訳がましく心苦しいのですが、村上春樹さんのイスラエルでの発言「いかなる場合も弱者の側(卵)の側に立つ」と言う言葉について書いていたのでつい・・。
遅くなりましたが、今後共よろしくお願い致します。