がんワクチン

BY KEI

今朝NHKで「がんワクチン療法」が取り上げられていました。免疫療法の一種なんですが、ガン細胞に特有なたんぱく質ペプチドを投与することによって免疫をつかさどるキラーT細胞がガン細胞を効率よく破壊できるようになるというものだそうです。
膵臓ガンが肝臓がんへ転移した若い女性と、余命2ケ月と宣告された中年男性の肺がん患者は、従来の治療では見放された患者だが、劇的な効果でガンが消えてしまった。全ての人にこのように劇的な治療効果が見込めるかどうかはまだまだ不明だが、データから見ると確実に「延命効果」は見て取れる。

これほどの新技術が実際に保険医療に取り入れられるのにはこれから4~5年かかるだろうという。

ーーー以下 産経新聞 1月16日(月)7時55分配信------------
このような国際競争力の高い医療産業の育成を目指し、昨年1月に政府主導で内閣官房に設置された医療イノベーション推進室の室長を務めていた、中村祐輔・東京大学医科学研究所教授(59)が昨年末で辞任した。
中村東大教授は、新たながん治療法として世界中の注目を集めるがんペプチドワクチンの開発を日本で進めていたが、政府は新薬開発に無関心で施策も基礎研究の担当が文部科学省、安全性は厚生労働省など所管がバラバラ。

中村教授は「推進室の設置は、この危機を打開し国家レベルの戦略を練る好機だと思った」と就任の経緯を話す。推進室では、各省庁をまたいでスタッフを構成。創薬支援機構創設などを政府に訴えた。

だが、民主党の議員らに提言を持ち込んだが、耳を傾けてくれなかった。省庁も動いてくれない。予算もつかない。「結局は霞が関や永田町は大きな視野で戦略を立てることはできない。推進室に自分は必要ない」と思ったという。

中村教授は、今春米シカゴ大に移籍、がんワクチン療法確立に向けた研究現場に立つ。「日本での開発にこだわり、世界での競争に負けてしまえば何も患者に残せない」と話す。

日本にとっては、貴重な研究者の頭脳流出だ。だが、日本が、がんに関する国家戦略的な取り組みをすることが、日本の誇りを示す上でも、医療経済を考える上でも最重要だと、中村教授は考えている。

「幸い日本は基礎研究のレベルは高い。薬の実用化までの戦略・戦術がないだけ。将来の日本を担う若い力がリスクを切り開くことを望む」。そう次世代に託している。
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私も身内にガン患者を抱える身。少しでも早く誰でもがんワクチン治療を受けれるようにして欲しいのですが、こ国の官僚制度は国民の為に機能してるように見えませんね。

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