日清戦争の発端

by KEI

日清戦争はなぜ起こったのか。
日清・日露・太平洋戦争を「日本の侵略戦争である」とする中国・韓国及び日本人学者は、常に後代の視点で歴史を評価しようとする。
だが、その当時の世界情勢や国家観、歴史観を無視したこれらの論陣は全く評価に値いしない。現代の視点で見れば「戦争は愚かなもの」という判断しかできない。「その愚かな戦争」というだけで、対戦相手国は非難せず日本だけを一方的に侵略戦争とする中韓の歴史認識は「うそで塗り固めなければ成り立たない」おぞましい歴認識である。事実に反する歴史認識で本当のことが見えてくるはずはない。
中・韓・露といった非民主国家だけが採用する不埒な虚構である。

明治維新は、白人列強国家がアジア全域を植民地化しようとしていた帝国主義の時代にあって、中華・清朝が欧米人になすすべもなく服従させられているのを見て危機感を募らせた日本の若き武士階級が、「このままではいずれ日本も中国と同じように列強に蹂躙される」と”開国・洋化・強兵”を進めるために行った、世界に稀有な「支配者階級による革命でした。

中国は日本の明治維新を「洋夷に魂を売った禽獣の道」とまで言って徹底的に侮蔑した。中国の属国であった朝鮮も当然同じように日本を侮蔑した。旧弊の中華思想を身にまとう中国は列強に蹂躙されながらも「自分たちが世界の中心であり、その他の国々は北夷・南蛮・西戎・東狄とさげすんでいました」

”中華思想”とは不思議な思想(?)です。常に周囲の国々に征服され続けてきた中原の人々のみならず征服した国家そのものが中華思想に染まるという、ある意味国家というものを超えた民族的・原初的習性とでも呼ぶべきものでしょう(根拠は全くありません。ありようがない類のものです)。
属国・朝鮮も中国に倣い同じような朝鮮民族優位主義を身につけました。現代にいたって小中華・朝鮮民族は「全ての文明は朝鮮が発祥の地である」とお隣り中国以上の”朝鮮中華主義”を唱え、その主張に当のご本家中国までが辟易しているようです。

当時、清国は西洋に蹂躙され文化・経済・軍事・社会体制と全てに劣勢でありながらもこの習性だけは失わず、敵対できない西洋にはなすがままにされつつ、中華文明の手下のように、勝手に思いこんでいた日本が、西洋文明を取り入れ「欧米列強に対峙できる富国強兵策」を取り入れていることを敵視し「日本を懲らしめろ」という意見が多かったようです。当然のように朝鮮も同じ様に振舞います。
(この習性は今でも変わりません。戦後日本が経済的に発展し世界第2の経済大国になった後も、中国と朝鮮は日本を貶める発言を繰り返しています。)

不思議なことに中国は、明治維新を「徳川王朝の天位を皇室が簒奪した」という認識を持っていたようです。

一方、西洋列強と伍する道を選んだ日本は彼らと同じような行動をとりますが、決定的な違いがあります。日本はアジアの平和と安定いう視点を忘れませんでした。

だから漢民族が清朝からの独立を目指した孫文の”辛亥革命”には多くの日本人が協力したのです。さらに朝鮮も独立国とするよう清国に要求しました。

日本が西洋列強に力で対峙する上で、中国と朝鮮の安定は、絶対に必要であったからです。当時、形骸化した清朝は、欧米列強による分割統治案がほぼ決まっていたのです。

そして、「朝鮮を独立国と認めるかどうか」という点で”属国・保護国”としか見ない清は「朝鮮独立」を主張する日本と対立し、”日清戦争がはじまったのです。

清朝はその保護下にある李氏朝鮮も含め、いずれ西洋列強の支配下に置かれることは目に見えていました。それは日本にとって手をこまねいて見すごすことのできない大いなる脅威でした。ですから日清戦争は日本防衛のための闘いであったのは当然ですが、その一方当時の日本知識人・福沢諭吉や内村鑑三たちさえも、日清戦争を「清の保護を受けた朝鮮・李王朝の圧政の下、塗炭の苦しみにあえぐ朝鮮民衆を救う義戦である」とも考えていました。

清国は、本来「西洋列強・帝国主義」と戦うべきでした。
日本は「西洋列強・帝国主義」と戦う為に、有色人種としてアジアいや世界の先陣を切って時代の趨勢である「帝国主義体制」を取り入れ、国家の存続・発展をはかったのです。

日清戦争は、その「西洋列強」の手先とみなした「日本帝国主義」と、時代の流れに逆らう「中華・封建主義」の間に生じた、避けられぬ文明間の戦争であったともいえます。

西洋列強は「衰えたといえ大国・清が日本に負けるはずがない」と見ていました。日本が負ければ、それこそ「東アジア」は列強が根こそぎ支配できたはずなのです。

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