非正規雇用は減らない

by KEI

減税だ増税だと騒がしいことこの上ない。選挙で票が欲しい政治家は「増税などとんでもない。減税します」と甘い言葉をばら撒くが、彼らの言うことを国民だれもが鵜呑みにはしない。
景気停滞に震災復興。国費(税)をつぎ込む必要があることは誰が考えても判る。

一方、世界中で「格差是正」を求めて若者を中心にデモが多発している。日本はまだまだ随分ましな方なのだろう。

日本では「非正規雇用者」の問題がよく取り上げられる。日本ではこれが格差の元凶のように扱われている。

厚生労働省なども「正規雇用者を増やせ」と、補助金を出したりキャンペーンを繰り返すが正規雇用者は増えはしない
。理由は景気が悪いだけではないからである。

増税であれば政治家達も交えて議論するが、労働時間の短縮、有給付与の増大、社会保険料の負担率引き上等といった、正規雇用に関わる雇用者や企業に対し、増税以上の実質的負担増を強いる施策は何の議論もなく押しつけられる。

正規雇用者を増やせば負担増となる施策を押し付けておいて、「正規雇用者を増やせ」とは全く矛盾している。
だから企業や事業主はリスクを避けるために「非正規雇用者」を雇用する。

ま、これも税収が不足しているからこうなるのだけれども、「隗より始めよ」という言葉もある。
行政機構維持に係わる費用を削減してもらわなければ何も始まらない。

公務員・準公務員と民間の格差は誠に「不当且つ不透明」。日本でもいつデモが始まってもおかしくない。

野田総理に期待します。すがるような思いで祈っています。官民格差解消に行政改革を!

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