核兵器なき世界を求めて

新聞社の社説は一番筆の立つ人が書くもので、いわばその新聞の顔とでも言うべきものだと思うのですが、最近この社説がとても難解になってきて、読むたびに一体この社説を書いた人は何を言いたのだろうと考え込むことが多くなった。

「なぜだろう?と思うのだが、こちらの理解力がくなってきたのだろうとあきらめの境地である。」

なんて殊勝なことを言うつもりは毛頭ない。
哲学書でもあるまいに、わかりにくいのはやはり内容に問題ありだろう。

 

【核保有国インドと原子力協定を結んではいけない】
随分と面白い社説で、

「核廃絶とは原子力の平和利用まで含めて全て否定すること。『唯一の被爆国:日本』が取るべき唯一の姿である」
《核エネルギーは『人間が絶対手を触れてはいけない悪魔の知恵』である。》

「福島第一原発の事故で日本の原子力技術が『敗北』した」
《技術には良い技術と悪い技術があって悪い技術は『敗北』する。》

「インドと『原子力協定』を結ぶより、核実験の永久中止と『核拡散防止条約:NPT』への加盟を働きかけるのが日本の本来の外交」
《NPTに加盟すれば核保有国は核兵器を廃棄する。だから日本は内政干渉してインドにNPT加盟を働きかけよ。》

「中国と対立するインドへの軍事支援と解釈され、そうなれば国際社会から批判される」
《中国の嫌がる協定は国際的に非難される。日本独自の外交はリスクが大きい》

「日本が交渉に前のめりになる背景にはインドの巨大な原発市場がある。利権獲得を目指し、米国やロシアなど各国が協定を締結している。これに日本が追随すれば核保有国と引いている一線さえ超えてしまうではないか」
《日本は核兵器を持っていないからインドの巨大な原発市場に入り込む資格はない》」

 

社説の締めくくりは
「核(兵器)なき世界を実現するため日本が先頭に立つには、まず自らが原発に、核に依存しない国へと脱皮するのが前提だ。そしてそれを国際社会に示すことである」

・・・・・・そうか、
核兵器をなくするには日本が原発を廃棄すればいいのか。
こりゃあ簡単だこと。・・・・慧眼恐れ入りました!

コメント

コメント(2)

  1. よもだ

    たった一つだけ北朝鮮が言っている事が理解出来ます。

    「お前ら自分らがいっぱい持っているのに、何でわしらにだけ持ったらいかんと言うのか?」

    返信
    • KEI

      ごもっともな主張。北朝鮮の言うとおりです。
      某新聞社の社説よりわかりやすいです。

      そこで、「だからみんなで持つのを止めよう」というのも正しい。

      インドがどうの日本がどうのというから話がわかりにくくなる。

      中国・北朝鮮(その他全ての)核兵器保有国に向かって直接「核兵器を

      廃棄しろ」といえる新聞社ならこんな変な社説にならない。

      【日本(と百歩譲ってアメリカ)にしか言えない人はダメです】

      返信

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