by KEI
自民党の谷垣総裁に「東北関東大震災の対応に力を貸して欲しい」と入閣を求めた菅総理。
谷垣総裁は「入閣はしない」と拒否しましたが当然でしょうね。
自民党は元々「震災への対応には全面的に協力する」と申し入れていたようですから、菅総理はもっと早く自民党議員を含めた対策チームを立ち上げるべきだったのでしょう。今からでもそうするべきで、この入閣要請は全く別問題。
野党に入閣を求めるという事は連立を組むと言う事で、政策が大きく違う今の民主党と自民党でそんなに簡単に連立が組めるはずがありません。入閣要請を断った自民党に世論の非難の矛先が向けられるかもしれませんが、電話一本で自民党総裁に入閣を要請したといわれている菅総理の真の狙いはその辺にあるのではないかと勘ぐりたくなるほどです。
もしそうなら、この国難ともいうべき非常事態を”政局”に利用しようとする随分さもしい戦術です。
頼りにならない政府に代わって、自治体や民間企業は避難民の受入れや寄付・支援物資の募集や輸送をしています。ラジオもテレビも震災情報や多くの国民の励ましの声を伝えています。
しかし菅総理は、ごく短い発表のみで記者団との質疑応答は全て枝野官房長官任せ。苛立ちを募らせる国民同様、これまでは控えめだった記者団の姿勢も厳しくなり、叱責に近い質問が増えています。
そんな状況の中、官房長官は辛抱強く対応していて、私の中では随分好感度があがっています。このような非常時には政治家の資質がよく見えてきますね。