by 浜っ子
巨大地震と大津波で福島第一原発が大変なことになっています。
地震初日の11日、夜のテレビで原発について何やら奥歯に物が挟まったような言い方で「緊急発電用のディーゼルが故障し冷却水の注入が上手くいっていない」ことだけを伝えていました。
友達と一緒に「なんか変な発表で気持ち悪いね」と話していたけど、その後あれよあれよと言う間に”冷却水の不足から水素爆発、火災に放射能漏れ、そして住民の緊急避難に次いで原発職員や救難隊の避難”まで、矢継ぎ早に事態は深刻化しています。
原子力発電所関係者は「”想定外の事態”はありえない。万全の態勢を取っている」と言ってましたが、自然の力を甘く見た人間の奢りでしょう。自然の力はすさまじく、簡単にその想定外の事態が起こってしまったようです。
伊方発電所に勤める友人に聞いてみると、「同様な災害が起これば伊方発電所も例外ではない」と言っていました。「このままいくと核燃料が溶け原子炉の底にたまり臨界に達するかもしれない」と恐ろしいことを淡々と述べていました。私の住んでる八幡浜市の住所から伊方原発まで直線距離にして約10キロ。福島に置き換えれば強制避難の範囲内だから人ごとではありません。
それにしても福島原発事故に関するニュースはどうやら常に遅れ遅れの発表でなおかつ「・・・の可能性を否定できない」という形で、隠蔽とまでは言わないが正確で迅速な情報とは言い難いものでした。もし第二のチェルノブイリになるようであれば日本の技術や製品の信頼性に大きく傷がつくでしょう。その上漏れた放射能が他国や世界環境に悪影響を及ぼせば世界から非難を受ける恐れがあります。
なんとかこれ以上拡大しないで終息してほしいものです。