by KEI
昨日夜、今回の歴史的大震災にも関らず、不自然なほどテレビに出ない菅総理、久々にご本人が登場。
「東京電力から電力不足で停電の恐れがあるということで、時間帯により停電地域を設定する計画停電を”私が承認しました”」
出番がないのか、ひきこもっていたのかわかりませんが、枝野さんばかりテレビに出ていましたが、ここぞとばかり”私が”という部分を非常に強調しておられました。
この計画停電を聞いて、直感的に「これは震災の分散化でしかない。事態を混乱させるだけではないのか」と思ったのですが、直前になって東電幹部が「予想以上に消費電力が少ないので計画停電の中止」。その後弐転参転しながら実施を先送りしている。
以下私の推測です。
うがった見方と言われるかも知れませんが経緯をこのように考えます。
電力不足の可能性を聞いた菅首相の「何か方策はないのか!」という声に電力会社の誰かが、苦し紛れに「地域ごとに輪番制で電力供給を止めれば・・・・」とでもいったのではないのでしょうか。
「それでいこう」と菅総理、深く考えもせず勇躍勇んでテレビ発表。「私が承認しました」
”震災被害の持ち回り”つまり子供手当のような”迷惑のバラマキ”に、恐らく東電も産業界も交通機関も驚愕したことでしょう。鉄道会社などそんな電力供給のシステムでは運行予定が組めるわけがありません。電力が絶対必要な医療機関など恐ろしくて治療などできはしないでしょう。
何たる愚策。運用を迫られた東電幹部はあわてて直前に中止発表。
それを聞いた菅総理「私が承認したんだ!絶対実施しろ!」と久しぶりの決断を台無しにされて東電に撤回を迫ったことでしょう。
そこで菅総理より現実把握力が優れている東電幹部は、政府になり変って「今のところ電力は足りている」として、とりあえずこの2次災害を防いでいる。
これが今の状態ではないでしょうか。
電力がどうしても不足するなら、大口消費企業に操業短縮、自粛を求める。一般消費者に徹底的な節電を求める。それで必要な電力を確保し生命維持、震災からの回復に必要な社会インフラを維持する。
これしかないでしょう。これを国民や企業にお願いするのが政府の役目ではないのでしょうか。