【防衛相は、東シナ海の公海上で1月30日、中国海軍の艦艇が海上自衛隊の護衛艦に対し、射撃管制用のレーダーを照射したと発表した。同月19日にも別の艦艇が海自のヘリコプターに同様の照射を行った可能性が高いことも明らかにした。】
「尖閣諸島を古来中国の領土」という主張はまともに考えれば吹き出しそうな話です。
そもそも中国(中華)というのはというのは、国ではなく幾多の王朝が統治した地域の名称。
現在の中国:中華人民共和国は1949年ロシアの支援を受けた中国共産党が中華民国(国民党)政府を打ち破って成立した、たかだか60年そこそこの歴史の新興国です。
その中華人民共和国が「古来云々・・」と主張することになんの正当性もありません。
チベット、内モンゴル、満州、台湾、琉球といたるところで「かつては中国の一部であった」
「だから中華人民共和国の領土である」などとヨーロッパやアメリカ、中東で主張すればただの笑いもの。
ただその馬鹿さ加減は人類の歴史につきものの愚行で、領土拡大を国家の至上目的とした帝国主義も今は昔。未だに領土獲得に国家の威信をかけるのは中国とロシアと反日韓国くらいのもの。
(中東のガザとイスラエルの紛争は「領土獲得」とはちょっと違います)
しかし、中国の挑発は国力回復に自信を得た中華思想の発揚。多分に始末が悪い。
ロシアから廃船空母を買い込み修理して、ガラクタとはいえ中国初の航空母艦を手にし、「核武装」「ミサイル技術」「国産戦闘機」とかつてのロシア並みにアメリカと対峙できる(と思う)くらい軍備増強に力を入れてきたことで、中国軍部は「自信」を深めているのが最も恐ろしい。
彼らは自分達が圧倒的に優位だと信じてしまうと、どんな暴挙でも理屈をつけて実行します。
今回の照準レーダーの照射という軍事行為もその流れでしょう。中国軍部は開戦を目指しているようです。
まともな国ならこのグローバル経済世界で、日本という経済大国とことを構えるデメリットを政府が理解し軍部を抑えますが、「中国軍人の知的レベル」わからない以上何があってもおかしくない。
本格的な戦争など中国は絶対考えませんが、軍人が勝手に行動するくらいのことはあるかもしれません。
日本政府は対応をきちんと協議できているでしょうか?
《もし攻撃を受けたらどうする?》
《反撃して戦線が拡大したらどうする?》
《相手を地域的に打ち破ったらどう収める?》
《もし敗れたら沖縄の防衛はどうする?》
《アメリカ軍との連携は確実に保証されているのか?》
いやそれ以前に《八重山諸島の住民の避難計画はあるのか?》
《武器・弾薬・兵器の備えと補充計画はできてるのか?》
《中国に行ってる企業の社員とその家族はどうするのか?》
《国際輿論とアジア諸国をどうやって味方につけるのか?》
《皇室の避難先は確保しなくていいのか。男系皇族の皇籍復帰は?》
考えれば限りない対策が必要ですが、平和ボケした感のある自衛隊は大丈夫でしょうか。
まかり間違っても現時点で中国に敗れることはないと思いますが、その確信に何より重要なのはアメリカとの「集団的防衛協力」です。
早急に日米が共同で「万が一の事態に備えた対策とマニュアル」をつくらなければなりませんね。