トモダチのはずの米兵が東電を訴える?

東日本大震災に「トモダチ作戦」と銘打って多大な援助をしてくれたアメリカ軍だが、その作戦で「東電が情報を公開しなかったので被爆した」と8人の米兵が、東電を訴えた。変な話です。

《東日本大震災後、三陸沖に派遣された米原子力空母ロナルド・レーガンの乗組員8人が27日までに、東京電力福島第1原発事故の影響が正確に伝えられず被ば くし健康被害を受けたとして、同社を相手に計1億1000万ドル(計約94億円)の損害賠償を求める訴えをカリフォルニア州の米連邦地裁に起こした。》

というものだが、随分お門違いの訴訟である。
米軍の作戦に従事した米国軍人がもし訴訟を起こせるとしたら、その相手は米軍か米国である。
「東電の隠蔽」「隠蔽による被曝」が事実かどうかわからないが、もし万が一東電の瑕疵が被害を起こしたとして訴えることができるのは「米軍か米国」である。

だがまさか米軍や米国がそんな訴訟を起こすはずがない。
危険を承知で協力を申し出た「トモダチ作戦である」。軍事行動であれば、兵が被害を受けるのは百も承知のうえである。
東電を訴えた米兵は何を血迷ったものか、まるで中国人や韓国人の言い分を聞いているような気がする。

だが伏線はある。
トヨタ自動車は12月27日、アメリカで「車が急加速する」と訴えられ大規模なリコールに発展した問題の訴訟で、もうすでに「トヨタ車に欠陥はなかった」という結論が出ているにもかかわらず、「訴訟を長引かすよりは早期の解決を」と和解に応じ、11億ドル(約946億円)の費用を計上すると発表した。

愚かな決定です。この日本流のやり方は将来に禍根を残す。
「嘘の主張に対し日本人は何も反論しない」と考える、「中国人や韓国人」と同じように行動するアメリカ人を増やすだけです。

企業間の訴訟であればそれはビジネス。「損して得取れ」という判断を下す場合もあるでしょうが、理不尽な訴えには「理と情」をもって「筋を通しましょう。

 

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