BY 老師
市営住宅の敷地にある四国電力の電柱に無断で防犯カメラを設置。その上市営住宅入居者にも何も説明はしていない。団地の空室で録画器に映像を記録していた。
設置した四国中央市は「電柱への設置に四国電力の許可が必要とは知らなかった(!?)。完全なミスであり謝罪する」としているが、このコメントは何とも信じがたい。
「無断で電柱の高所にカメラを設置する事が出来ると信じて疑わない」
こんな非常識な公務員がいないとは言わない。どこの世界にも非常識な人間はいる。まともな人間が一時的に錯乱することもあるだろう。四国中央市にそういう公務員が一人や二人居たとしても不思議ではない。
しかし「電柱の高所に防犯カメラを設置する」この作業をその非常識な公務員が一人で全て行えるのか?
そんなこともまたありえない。公務である。しかるべき部署でしかるべき組織的体制の下で進められる作業のはず。
その組織全員が「公共財の電柱利用に許可が必要とは知らなかった」というのは考えられない。
ありえるとすれば、「市営団地内だから何をしようが行政の自由である」という勘違い。
それであっても、この個人情報保護やプライバシーの侵害にうるさい時代。それを監督する行政側が住民の了解も得ずにカメラを設置するということに、「傲慢と無知」そしてそれ以上に、こっそり他人を監視する「変質者的嗜好」への危惧と不快感をぬぐえません。
中予地方局職員による「知人の個人情報に不正アクセスした」住民基本台帳ネットワークの不正閲覧問題と共に、公務員こそ厳しく資質を問われるべきだと思います。