BY KEI
歳の頃14・5歳の女の子がインタビューを受けている。
年齢から言えば明るくはじけそうな笑顔で応対しそうなものだが、顔は化粧っけもない、というより薄汚れている。衣装も古ぼけてやぼったい。
表情はと言えば疲れ果て苦悩に押しつぶされているようだ。かろうじてつぶやいた言葉が「お腹がすいて・・・・」
殆ど何も生えていない畑の中へ歩を進める。何か足しになるものが落ちていないか探すのだそうだ。みなが同じようにあさった後だろう。何がしの程のもあるまい。
かろうじて命をつないでいるが、人間の生きる姿ではない。希望も笑顔もなく腹をすかせて力なくさまようけだもの以下の生活。確かに死んでしまった方がましだという生活があるのだと思う。
異形の国において虐げられる民衆は、長年の疲弊に反乱をおこす力もないのだろう。歴史的にも自主独立の精神は希薄なのかもしれない。
あの少女の姿を私は正視できなかった。我々の責任ではないかもしれないが、そう開き直って他人事のように眺めることはできない。
歴史は繰り返す。終戦直後のわが国にもあの少女のような子供達が多くいた事であろう。幸いに父母たちの努力のおかげでごく短い期間でその生き地獄を抜けることができたのは幸いであった。
非情な国際力学のもと、その生き地獄の国家を利用して自国の安泰を図ろうとする、やはり異形の国家、米・中・ロこそ弾劾されるべきなのだろう。