BY KEI
民主党・自民党という政党に所属する政治家は、天下りに身をやつす官僚とどっこいどっこいの自己保身のかたまりでしかない。政治家ではなく政権を奪い自分の立場を守ろうとするすべての思考が政局志向となっている。
今この国に、あの明治の頃のような「国家百年の大計」に思いをはせ「日本国と国民の為に生涯を尽くそうと青雲の志を抱く政治家」がどれほどいるのだろう。
---今日の日経新聞”風見鶏”載っていた
「日本が知らぬ大国の黙約」という話です。------
米国のオバマ大統領は、イランに核兵器を持たせないために「攻撃も辞さず」といいながら、核兵器を作ったであろう北朝鮮には食糧支援を約束した。なぜ米国の対応はイランと北朝鮮でこうも違うのか?
欧米は日本にイランの原油輸入を減らすように求めるが、世界で最も多くイラン原油を輸入する中国には日本ほど削減を迫っていない。なぜなのか?
それは「国連の安保理で拒否権を持つ常任理事国(米・英・仏・露・中)の間には他の国家が介在できない黙約がある」というのだ。
北朝鮮を締め付けて暴発すると一番困るのは中国である。だから米国は中国の意を受けて北朝鮮に協議に応じた。それを受けて中国は「イランからの原油輸入を制限する」と発表した。
米欧にとってはイランの核武装のほうがはるかに脅威なのだ。米の友邦イスラエルの存在もある。イランに核ミサイルが配備されると欧州も攻撃範囲に入る可能性がある。一方北朝鮮が核武装しても北朝鮮のミサイルは米欧には届かない。
恐ろしい話である。「国連安保理でそのような黙約がなされながら日本は全く蚊帳の外」。
こういう話を聞くと、明治以降日本が欧米の列強に対抗する為、国を挙げて国力増強にまい進したのだが、最後の最後にアメリカの外交簿央略に図られ太平洋戦争に突入し灰燼に帰した歴史を髣髴とさせる。
民主党の野田総理はなかなかの人物であると常々思っていますが、民主党全体のレベルが低すぎる。
自民党議員はある程度力量は持っているが永年のしがらみで政治的志を失ってしまっている。
国連は今の日本と同じように安保理の存在が強すぎて何も決められない状況に陥っている。今こそ日本から新しいパラダイムシフトを主導するくらいの政治家に登場してもらいたいものです。