by ハッチョ
コロラドの空 宿の近くに”神の庭”と名付けられた岩山がある。赤茶けた岩山が青空をバックに聳え立つ。
写真でもわかるとおり、空の青さが尋常ではなく”すごい”。
写真の真ん中少し右の上で、かすかに小さく白いのはお月さま。
空に浮かぶものはなぜみな白い ?
それは ・・・・・・・・・・・・ きっと ・・・・・ 空が青い からだろう ?
コロラドの空は青い。
空とはこれほどまでに青かったのかと思うほどこの空は深く青い。
かつて日本にもこのような青い空があったのだろう。
記憶にかすかに残っている秋の日の晴れた朝の空は、今よりずっと青かった。
しかし、それでもこのコロラドの空の青さに比べれば、色褪せて見えるかもしれない。
10年以上過ぎた今でも、目を閉じれば鮮やかに思い出す事が出来る
コロラドの空は、限りなく深く、静かで鮮やかに青い。
異様とも思える空の青さがこの地で常なるものなのか、
わずかばかりの日を過ごす旅人には判らない。
この地でも珍しい稀有な光景を目にしたのかもしれない。
しかし、それはそれで旅人にとって願ってもみない僥倖である。
一生に、ただ一度だけのはずの”青い”空への心地よい覚醒感。
この旅は、若き日の奇跡の一瞬を鮮やかによみがえらせてくれた。