by ハッチョ
4301m (パイクスピーク山頂モニュメント)

途中の土産店を出発して車で山頂へと向かう。
細く曲がりくねった山道を想像していたのだが、舗装こそされていないが幅7~8m以上はゆうにありそうな立派な道である。
その道を上りつめると、これまた野球ができそうなほど広い山頂にでるのである。

どうやらパイクスピークは”ヒルクライム”の聖地らしい。
どうりで!
車やバイクで登ったり降りたりするレースをするためにこれほど広い道を整備しているということか。
標高4301mは、多分全員が自己最高記録だろう。この日は雲一つない快晴に恵まれ、空が青い。
高い所に登ればはしゃぎたくなるのが”ひなんクラブ”の習性。
ユミ君などは浮かれて”白鳥の湖”(らしきもの)を踊って(?)いる。
しかしここは海抜4301メートル。空気が薄く、酸素は平地の半分くらい?とまでは行かなくても2/3以下。たちまち息を切らし、しゃがみ込んでゼーゼー言い始めた。
その時どこかから「山が高いせいではないぞ。そもそもユミ君は〇〇〇すぎ。」という声。
ここは宇宙に手が届きそうな4300mの頂き。これは高度障害による幻聴に違いない。
平地でならいざ知らず、このアメリカの大自然にを覆い尽くす広大な蒼穹の下だ。
元登山部には、はしゃぎこそすれ人の体重をあげつらう者などいるはずがない。(多分)
などと思ってたら仲間の女性が「ユミ君太りすぎ!」 ま、長い付き合いだから・・・。

実は左の写真の後ろまで線路が来ている。11月末までは登山列車が走っているらしい。でもこの時は列車が走っている雰囲気ではなかった。季節や天候によって変わるらしい。
ああ、もし走っていれば御大はことのほか鉄道好きだから「登山列車に乗りたい」と駄々をこねたに違いない。走ってないので聞き分けは良い。
頭上に飛行機が飛んできた。
成層圏を飛んでいるのだろうけどこちらも4300mの山の上。
以外と大きく見える。
大きく見えるのだが、くっきりと真白である。
濃く青い空を背景に、真っ白なシルエットのジェット機が頭上をゆっくりと横切る。
信じて頂けるかどうか、ああこの空は、生まれて始めて見る空である。
これほど深く青い空というものを見たのは初めてである。
人間は「この空の色を”青”と呼んだのか」と、心の腑に「すとんと落ちる空の青さ」である。