1998 ネパール(8)

by ハッチョ

最後の晩餐

ネパール最後の夜、ホテルで夕食。何を食べようか皆で喧々諤々。結局コンチネンタル料理というのを頼んだのだが一体何が出てくるのか見当もつかない。アルゼンチンタンゴと対比してコンチネンタル(欧州風)タンゴというのがあるので、コンチネンタル料理とは西洋料理アラカルトといった意味でしょうか。

メインに出てきたのは長い鉄串に刺した肉と野菜、いわば焼き鳥の親玉の様なもの。
「しかしこの肉はどう見ても牛肉のように見えるぞ。ここネパールでこんな物食っていいのか?」みなで顔を見合わせる。

しかし我々は日本人、せっかくだからと当然かぶりつく。 固い、実に固い。

通訳のラメッシュ君に聞くと「ソレハ水牛ノ肉デス」
日本語に訳すと水牛とまるで牛のようだが、ネパールでは水牛は牛とは全く別の生き物。
「だから食べてもいいのです」

彼の説明によると、その昔、ヒンドゥーの神々と悪魔が戦った時、牛は神の化身で水牛は悪魔の化身であった。(ネパール語では”牛”ではない)
「ダカラ食ベテモイイノデス」。

我々は固いの何のと愚痴ばかり言うのだが、御大は何処へ行っても、何でも美味しそうに食べる。
「郷に入れば郷に従え。旅行に来ればその土地の物を食べるだけ」 恩師にはいつまでも教えられる。

ホテルは、規模は小さいが英国風のエレガントなホテルで中庭が美しい。
(残念ながら今手元に写真がない。)

朝、中庭に面したビュッフェで朝食をとる。
恩師と対照的に、日本から持ち込んだ醤油・ソース・味塩等調味料がなければ食べられない教え子もいる。それにどうにも香辛料の匂いが気になるものもある。ま、こればかりは慣れ親しんだ味が良いのは仕方ない。
不肖の弟子と諦めてもらうしかないしょう。

しかし有徳の恩師と不肖の弟子(生徒)達は、ついに世界の屋根エベレストを征服(?)した。
飛行機恐怖症であった身には、想像もしなかった実にうれしい思い出をいただいた。
恩師、ニーノ先輩を始めクラブの面々に感謝。
特に飛行機で手を握っていただいた女性陣に感謝、感謝。 さらばヒマラヤの山々。

Q:もう一度行けるならどこへ行きたい?  A:答えはネパールである

コメント

コメント(1)

  1. 何でも食べたい女の子

    水牛のステーキ食べてみたいなぁ。

    水牛のミルクで作ったチーズ【モッツアレラ】は少し高いけれど大好きです。

    白菜のキムチ乗せて食べると美味しいですね。

    返信

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