by ハッチョ
ヒマラヤへ!
「今年はネパールへ行こう。ヒマラヤだ!」
「世界最高峰エベレストを見ずしてひなんクラブの存在意義はない」
誰が言い出したのか知らないが、ひなんクラブの精鋭10名、別名”馬鹿と煙のお友達”は、憧れの地、遥かなる”ヒマラヤ”を目指して飛び立った。
タイで6時間の待ち合わせを経てネパールに入る。
カトマンズは盆地である。上空から見るとその盆地にドライアイスの煙を薄くしたような霞のようなものが溜まっている。境目がはっきりと見えるが雲ではない。たまたま風のない日が続いていたのかもしれないが、なにやら空気が淀んでいる。その一方、空は青深く澄んでいる。
「ひなんクラブ」一行は勇躍と、神秘の国・ネパールのカトマンズに降り立った。
世界最高峰エベレストが見えるかと思ったが見えない。当たり前である。愛媛県から富士山が見えないのと同じだ。
でも空港の滑走路から、遠くに真白に雪をかぶった見事な高峰が見える。名前を聞くと「BIG WHITE PEAK」だと言う。「見たまんまやないか!」 と一人心の中で突っ込みを入れる。きっと初めてここに来た英国人が一等最初に付けた名前に違いない。
だがビッグホワイトピークも、ここヒマラヤでは幕下止まり。
カトマンズの空のあなたに遥か、綺羅星のごとく”BIG PEAK”達が限りなく連なっているのだ。ビッグホワイトピークの名付け親は、その時まだ知らなかったのだろう。
地上に降りるとそんなに気にはならないのだが、やはり空気が淀んでいる。砂ぼこりともなんとも判然としない。と、誰かが「これは牛のふんが舞っているのだ」と言った。「なるほどさもありなん」と思わせるところがネパールである。
小さな空港である。国際空港だが松山空港くらいの大きさだろうか。もっと小さいかもしれない。入国手続きを済ませ外に出ると、ガイドのラメッシュ君が待っていた。人の良さがそのまま顔に出ている彼は、かって日本の神戸で働いていたことがあり、我々より日本語が上手い!
今日はネパールでも有名な観光地「ポカラ」へ行きそこで一泊する。
「ポカラ」いい名前だなあ。なぜか美しい女性を連想してしまう。