by 老師
「斜に構える」(”しゃ”にかまえる又は”はす”にかまえる)という言葉は意外と新聞やテレビでも使われるのだが、ほとんどの場合間違った意味でつかわれている。
まあ言葉というものは時代によって意味が変わったり死語になったりするものだから目くじらを立てる必要はないのだが、そこはそれ日本の文化に関するものだから、本来の意味は知っていた方が良い。
「斜に構える」とはもともと「剣を持って相手と対峙する時の様子」から来たもので、刀を構えた時「足は前後に置き上体も自然な半身になる」姿のことである。
つまり、「相手と真正面に向きあう」「改まって対峙する」というのが本来の意味です。
メディアでもよく使われるが、ほとんどの場合「ちょっと皮肉っぽい見方をする」「物事にきちんと向き合わない」という意味で使われている。
文字を読む職業のアナウンサーのほとんどがこの意味で使っているので、これはもう「そういう使い方もある」と考えた方が良いのかもしれないが、全く反対の意味になるので出来るなら片方に絞る方がいい。
片方に絞るなら本来のものを残す方がいいと思います。
ただし、使う場合は「そんなに斜に構えないでよ」という使い方が多いので限られてきますけどね。
老婆
2011年9月02日 4:07 PM「だいたいこの頃の若い者は、尊敬語・謙譲語・敬語・丁寧語などの使い方がグジャグジャにになってきた」と言ったら、「言葉は時代とともに変化するので使っている方が正解です」と返されてしまいました。
悔しいので、「袖すり合うもたしょうの縁」の【たしょう】を漢字で書いてみろと言ったら、案の定間違いを書いてくれました。