By 「和道」 FP坊主;江島
百聞は一見にしかず
皆さんがご存知のことわざ「百聞は一見にしかず」、百回聞くよりも、たった一度でも自分の目で見たほうが確かだというたとえです。
主要国の株価が暴落・国債への信認が低下している中、金融機関から「新興国債権ファンド」を進められることが多いようです。 新興国として名を連ねるのは、南アフリカ・オーストラリア・インド・ブラジル等々、その中でも、2014年ワールドカップ・2016年オリンピックを迎えるブラジルは投資対象としては優等生だと言えるでしょう。
「なぜ新興国の債券は高利回りなのか?」と、考えた事はないでしょうか。
国債の複雑な理論は少し横に置いておき、新興国は新聞やニュースで聞くように治安が安定していません。国としての不安定があるために、低い利回りでは投資を受けられず、高い利回りにならざるおえないのです。
その上、新興国の通貨は価値が低い=通貨安であるために為替リスクを受けやすいのです。
という事は、いくら高い利回りの債券であっても不安定な為替リスクで利益は軽減され、過去のロシアやアルゼンチンのようにデフォルト(債務不履行)する可能性が高いという二重の危険にさらされている訳です。 投資先の国々に危険が迫っていても、遠い日本から現地の状況を「実際に見る」ことはできず、金融機関の神様のような予言者達から「何回も聞く」ことになる訳です。
高い利回りに目を奪われ、まわりのリスクに気づくことなく、行ったことのない国に投資してくれるカモを金融機関はお待ちかもしれませんよ,,
【FP坊主;江島より】 自分で理解できない投資商品や情報の少ない国への投資には気をつけましょう。投資にしても、下記の中田氏の講演会にしても、「百聞は一見にしかず」ですね。
※ 中田 宏 氏(元横浜市長)の講演会の案内
議 題 : 「日本を変えていくのは地方から」
日 時 : 9月17日(土)15:00~(14:30受付開始)
場 所 : ホテル奥道後 錦晴の間(松山市末町267 ℡089-977-1111)
会 費 : 1,000円 (17時からの懇親会参加者は別途3,000円必要)
受 付 : 万縁の会 松山支部 担当)重見 弥生 ℡089-975-1876