ｂｙ ＫＥＩ
「中部電力の浜岡原子力発電所に対し２年間の運転停止を要望した」菅総理大臣ですが、本当にできるんでしょうか？
地震対策・津波対策に、防潮堤を作る・緊急時の外部電源を確保するといった予防策を整備をする間の２年間をめどに、運転を停止するよう求めたということですが、電力の供給体制は大丈夫なんでしょうか？
早急に地震対策の強化と津波対策を行うべきなのは当然ですが、東電の電力供給がままならぬいまの状況で、中部電力まで電力不足に陥った場合、首都東京の機能や日本の産業の維持は大丈夫なのでしょうか？ 代替電力をどこに求めるのでしょうか？ その辺の検討がなされた上での発言なのでしょうか？
こんな事を言うと菅総理なら「そんなことを言って、今、東海地震が起こったらどうするんだ！責任はだれが取るんだ！」と怒鳴り返して来るのが目に見えるようです。
でもそれはちょっと違う気がします。こんな「もし・・」に対応するなら「浜岡原発だけに限らずそのほかの原発全部停めろ」ということになる。なにも責任を取りたくない”悪しき官僚的発想”のように思えます。
東海地震の予想震源地に位置する浜岡原発は特異な存在かもしれませんが、そのために想定内の対策をとってきているはず。地震観測網もここを中心に整備している。
今後３０年間に東海地震の起きる確率は８７％と予想されていることを根拠としているようですが、想定外の宮城県沖で想定外の巨大地震と津波が発生したことを考えれば、準備期間中に想定外の地震が起きない事を祈るのみ。神のみぞ知る、人智の及ぶところではありません。福島原発事故を鏡として、地震・津波対策の強化に全速力で取り組むしかないのではないでしょうか。
浜岡原発に運転停止を要望するにはもっといろいろと検討しなければならない問題が多いような気がします。恐らくこの総理発言も、胸を張って「私が決定しました」といって始めた”計画停電”のように結局うやむやになるのではないかと思いますがどうでしょうか。
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