自信とビジョンを失ったアメリカを皆で立て直そう『世界政府を!』
日本は大いに危惧しなければならない。
戦後日本の安全保障の要にすえていた日米同盟が雲散霧消するかもしれない。
この先アメリカからどんな災厄が飛び出すのか真剣に予測しなければならない。
シリア問題はオバマ大統領の失態である。有事に動けない、動かないアメリカの無様な姿をさらしてしまった。二流国家でしかないロシアの策略に苦もなく乗ってしまったアメリカに世界は天を仰いだ。シリアの失態を取り繕うかのように今頃になってアフリカのリビアとソマリアで対テロ軍事行動を実行したが、こんな取ってつけたような軍事行動ではアメリカの威信は回復しない。
アメリカという国は歴史の浅い国で経済と軍備で突出した唯一の超大国だが、幸い中国やロシアのような領土的野心を持つ前近代的全体主義国家ではない。
民主主義・自由主義国家であり、国民の意見が反映する社会である。
このような超大国の問題となるのは外交への国民の無関心、国内回帰願望である。
世界の基軸通貨を操るアメリカが自信を失い、議会のねじれ程度で国際秩序を乱すなどという無責任は許されない。
だが今アメリカは、日本の民主党政権の菅総理に似た夢想家・オバマ大統領に率いられ、国際社会を混乱させるかもしれない。オバマ大統領は、オバマケアを実現するために強硬すぎる措置で共和党に誤った道を強いる恐れがある。
アメリカが国際舞台から降りるなら、もう少し時間的余裕を持って自由主義陣営国家に対応するための時間を与えねばならない。
だがもし時間があったとしても新たな安定した秩序が出来上がるかどうか。
国連は中国・ロシアが常任理事国である限り安保理は機能不全。
小国が経済大国の経済的支援を目当てに投票する部会や総会では国連主導の国際平和はまず無理です。
やはりアメリカにもう一度自信を持ってもらい理想世界を目指す方がよさそうです。
現実的なのは、自由主義陣営がアメリカを支持し、協力して、アメリカ中心の国際体制を創ることです。
自由主義陣営だけによる 『国連と米国議会」 に替わる国際的意思決定機構を創ることです。
アメリカを「一種の擬似国際連合国家」とするアメリカを中心の自由主義『世界政府構想』です。
ユーロのような経済統合ではなく、戦争や紛争の起きようがないほど突出した軍事力に裏打ちされた秩序維持を目的とする『世界政府』です。
経済や文化などの統合のほうが現実的には困難です。
自由主義陣営の軍隊共有・アメリカ化と言っても良いでしょう。
人類が長い間夢見てきた『世界政府』の登場を今この目で見たいものです。