米国 腰砕け外交を如何せん・・
米国が最初の勢いはどこへやら、中国の防空識別圏を「撤回せよ!」と言わず「運用方を認めない」と後退した。
日本を訪問したバイデン副大統領の態度は日本にとって不吉だ。
もともと「防空識別圏」は「領空」ではないのだから「了解を得ずに入ってきたら攻撃する」などというのはキチガイ沙汰。
それを指して「運用法を認めない」というのはルールとしては正しいのだが、
米国は「シリア」に続き大きな過ちを犯した。
中国は『防空識別圏』といいながら日本の領土である尖閣諸島までその範囲内に含めた。
他国の領土上に防空識別圏を設定する自由などどこの国も持てるはずがない。
ありえないことだが、米国は暗黙のうちにこの点を無視した。
さらに識別圏で「侵入者を攻撃する」というのは「中国領土である」ということを主張しているのだ。
米国は「攻撃することは認めない」と言うだけに止めお茶を濁した。
わかりきったことだが中国はそれに応じはしない。そしてこう言う。
「攻撃権を持つ空域は領空である。
つまり米国は中国の尖閣領有を認めた!」
中国は必ずこう受け止める。
安倍総理と会談したバイデン副大統領が中国を訪れてどこまで踏み込んだ話をするかはまだわからない。
中国との会談前に不要な軋轢を生じたくなかったのかもしれない。
しかしこのところのオバマ大統領は明らかに変調である。震災後の菅総理みたいにオロオロと取り乱しているのではないか?
オバマは本当に世界の警察の役目を放棄したのか?
領土が広いだけの普通の国に戻りたいのか?
中国による「2大国による支配」という甘い誘いをうけるのか?
本来のアメリカなら決してそんなことはしない!
世界は中国を放置してはならない!
日本は今再び世界を救う役目を負うのでしょうか?
尖閣を「二国間の問題」という米国を当てにしてはチベットやウィグルの二の舞になります。
日本国内でつまらぬことでもめている場合ではなくなりました。