ギリシャ破綻 CDSで世界金融崩壊
by KEI
CDS (クレジット・デフォルト・スワップ)という金融商品がある。
クレジット・デフォルト・スワップは、定期的な金銭の支払と引き替えに、一定の国や企業(「参照組織」)の債務の一定の元本額(「仮想元本額」)に対する信用リスクのプロテクションを購入する(すなわち、信用リスクを移転する)取引である。具体的には、プロテクションの買い手は、仮想元本額に対する一定の割合の金額を定期的に支払い、一方、プロテクションの売り手は、参照組織についての倒産その他の信用リスクの顕在化を示す一定の事由(「信用事由」)が発生した場合に、一定の方法で特定された参照組織に対する債権(「参照債務」。貸付債権や公社債など。)について、予め合意したところに従って、買い手から参照債務を元本額で購入する(「現物決済」)か、参照債務の価値の下がった部分を補う金額を買い手に支払う(「現金決済」)か、いずれかの方法によって決済を行う。≪ウィキペディア≫
簡単にいえばギリシャ国債を買っている人が一定額の金を払ってCDSを購入する。そうするとギリシャが破綻した時にCDSの売り手が保証するという、破たんリスク(信用力)を金融商品にしたもの。
破たんしなければ売り手は濡れ手に粟の大儲け、破綻すると売り手が大損をする。
しかし破綻しそうもない債権ではこんな商品は成立しない。破たんしそうな債権でしか成立しない商品。
裏を返せばCDSがあるおかげで、破たんしそうな債権を発行できてしまうといことですね。
でこのCDSは現物を必要としないので債権(債務)の何倍もの商品を販売できる。ギリシャで国債の4倍のCDSが出回っているそうです。「ギリシャは財政規模が小さいから破たんしてもそんなに影響はない」って言ってますが大間違いですね。 続きを読む