『歴史認識』はもはや武器なき戦争だ!
昨日そう書いたのだが、今のままでは日本はとても勝てそうにないです。
なぜなら、日本人の多くが戦後教育で「日本は戦争犯罪国家で、中国・朝鮮は日本の侵略戦争の被害者である」と信じているからです。
特に真面目で先生の話をよく聞いて勉強のできた人がよりその話を信じ、そういう人たちが今、マスコミや法曹界・教育界で大きな影響力を持っています。
マスコミ、特に新聞は日本において権威のある情報として信用されてきましたので、その中の朝日新聞が捏造した『南京大虐殺』と『従軍慰安婦』は残念なことに中国・韓国にとって『歴史認識戦争』の最大の武器になってしまいました。
毎日新聞も常に朝日新聞と競って『反日歴史』を喧伝してきたのですが、最近では
日経新聞が朝日を凌ぐ勢いで反日路線を強化
しているように見えます。
今日1月26日の日経新聞13面の特集記事:熱風の日本史に『第22回 脱亜、尊敬から蔑視へ』と題し
「古来、東アジアの大国である中国に対し、日本人は尊敬と憧れを抱いてきた。しかし19世紀に入って、西欧列強の侵略になすすべない姿に日本人は失望し尊敬は軽侮に転じる。明治維新後急速に近代化を成し遂げた優越感は、牛歩のごとく改革の進まない中国への侮蔑を助長していった」という概略説明から始まる一文を掲載している。
この概略説明にこの文をいかいた編集者(井上享)の歴史感はすべて盛り込まれているようです。
日本はそれまで中国に尊敬と憧れを抱いていた。
日本人は西洋に侵略されるがままの中国を軽侮した。
日本は近代化し中国に優越感を持ち侮蔑を助長した。
のだそうだが、ちょっと待てと言いたい。
編集者はこの後「常に日本が中国を侮蔑したことが日清戦争の原因であり結果でもある」かのように文を進めるのだが、
なんとも乱暴で粗雑な偏見に満ちた文である!
全文を説明する紙数はないので機会があればご覧いただきたい。
各段落のタイトルは
「改革遅れる清に幻滅」
「日清戦争を文明(日本)と野蛮(清国)の戦いと正当化」
「民衆は捕虜を嘲笑、同情の声も」
福沢諭吉の『脱亜論』や日本国民の間で清国を揶揄する謡が流行ったことなどを取り上げ、「日本人すべてが中国を侮蔑した」というが如き断罪にも似た日本批判で、編集者は読者に一体何を訴えようというのだろう?何を言いたいのだろう?
固陋な清国・朝鮮を侮る者はいただろうが、そんなもので日本は戦争を起こしたのではない。
編集子よ日本と日本人を馬鹿にするのもいい加減にしろ。
日本は西洋列強のアジア侵略と戦った
のであり、そのための戦略の一環として、「中国・朝鮮の独立はアジア人として日本とともに戦わんがために必要である」から清と戦い朝鮮を独立させ、そして孫文を支援して辛亥革命の成功に期待をかけたのです。
一文の中に「後の広東軍参謀:石原莞爾が辛亥革命の成功を我がことのように喜び「万歳」を繰り返した」という学者の記事を掲載しながらなぜこのような一方的な解釈を押し付けるのか首をかしげます。
ご丁寧にも「余聞」として
『義和団事件、日本も略奪』
と題する文が記されている。この文にもこの編集者の意図がよく出ている。こちらは短いので全文掲載します。
///_1889年から1900年にかけて起きた中国の排外運動、義和団事件(北清事変)で日米欧8カ国が鎮圧にあたった。この際、欧米諸国の軍は暴行、略奪の限りを尽くした。日本軍は軍紀が厳しく、不法行為がほとんどなかったため、国際的評価を高めたとされていた。
しかし、第2時大戦後の研究で日本軍も略奪を行っていたことが明らかになった。外務省が公開した『日本外交文書』によると、現地司令官が海軍大臣あてに「我兵遺憾ながら略奪をせし」と報告している。当時の新聞「萬朝報」は事実を報じ、批判キャンペーンを行っていた_///
つまり「我兵遺憾ながら略奪をせし」という報告一文を持って「日本軍も欧米軍と同じく略奪の限りを尽くしたことが明らかになった」と言い切っている。
この編集者の思考の粗雑さをいちいち説明する必要はないでしょう。
当時、共に行動した欧米諸国が日本軍の規律の正しさを賞賛した事実を、つまり『歴史』を歪曲することはできません。
まるで中国・韓国がわけのわからぬ文章の一部や、または全く別物の写真などを持ち出し、「南京虐殺、従軍慰安婦強制の新証拠発見」と定期的に発表しているのとそっくりです。
私には日本を貶める意図しか感じられない特集記事です。
(日経は経済のことだけ書た方がいいのでは?それとも中国・韓国から何か魅力的な提案でもあったのでしょうか?)