ご意見・感想

橋下氏が「野田首相はすごい」

≪BY KEI≫

橋下大阪市長がこれまでの激しい政権批判から一転、「野田首相はすごい。税を上げて、社会保障の議論もしていく。確実に『決める政治』をしている」(7/10)

なんだろうこの変節ぶりは。

さらに「首相の考えに近い自民党の中堅、若手がいっぱいいる。このまま進めば新しいグループができて、ものすごい支持率が上がると思う」

ここまでくると変節の理由が分かる。
つまり、彼の中で野田総理の方が小沢氏より評価が高くなったということ。
離党したのち、小沢氏が選挙に勝つために「なりふり構わず民主党の政策に擦り寄ってきた」のをみて、返って小沢氏にかつての力が無くなっていることを「彼独自の嗅覚」でとらえたんでしょうね。
もう一点、政界再編で維新の党が思うほど票が取れす尻すぼみになるのを心配して戦絵を売ってきた、というところでしょうか。

「小沢氏と組んでも何一ついい事はない」ということにやっと気が付いたのでしょう。

しかしそうだからといって「これまでの主張を手のひらを返したように覆す」この変節は、かつて消費税増税を唱えながら、首相を追い落とす政局で「国民の生活第一。消費税増税反対。」と主張した小沢氏と似たりよったり。国政には向かない。日本の信頼が損なわれる。

変節漢とは一面世の中のトレンド把握に優れた人でもある。
その変節菅達が、小沢氏も離党前に「野田首相はなかなかのもの」と認め、橋下大阪市長も「野田総理はすごい」と認めたということは、結果的に実に喜ばしい。

小沢と決別した橋下氏は、次により添う相手を野田総理と定めたのでしょうが、本質的に小沢氏と似た者同士。
彼の心がいつ変わるか全く判りません。腹の内が読めない小沢さん顔負け。

選挙の主役は国民。
もっと多くの国民が野田総理の力量を正確に認識してくれればいいのにと思います。
次の選挙の時はマスコミに踊らされないようにしましょう。

小沢氏離党 衆院40参院12という数

≪WEBラジオ≫

とうとう小沢氏が離党し新党を目指す。結構なことである。
興味深いのは衆院40人という数。反対投票したのは衆院民主党で57人いたはずだが40人という数は?

つまり投票前に小沢氏にいわれて「離党届」を書いた人達のものを、小沢氏側がそのまま提出したのでしょう。
しかしその後離党届の数が増えてないということは大きな意味を持っているように見えます。

当然ながら小沢グループは反対投票した議員に同調するよう強く働き掛けたはず。しかし全く増えなかった。民主党を過半数割れに追い込める55名にも達していない。
反対票を投じた議員への処分内容によっては、おそらく最終的な了解も得ず提出された離党届に抗議し撤回を申し出る議員も出てくるだろう。

ここは野田総理の腕の見せ所ですね。

それにしても橋下大阪市長は得体が知れない。
記者会見で「小沢氏の行動は正しい」と野田政権を批判しながら、「解散総選挙」について維新の会の対応を問われると、「私は国政に興味はないので判らない」

「国政に興味がないなら政権批判をするんじゃないよ」 と思わず嫌みの一言も言いたくなります。

野田総理は坐して待て

≪BY KEI≫

野田総理に3党合意を修正させようと躍起になっている小沢氏だが、本音は民主党を出たくないんでしょうね。しかしこれまで「数の力」で政敵を屈服させてきた小沢氏にとって、信念を曲げない野田総理は対処できない相手。

反対票を投じ、今度は「参院で可決されたら重い決断をしなければならない」とさらに離党へと自分の首を絞めている。

野田総理は動く必要は無い。消費税増税法案を参院で採決後に小沢グループが離党するのを待てばよいのです。そこで離党しなければ、あらためて小沢グループの議員達に働きかけ切り崩したうえで処分を決定すればよろしいのでは?

小沢氏は完全に野田総理を読み違えた。しかし自民党も公明党も読み違えている。解散総選挙であれ大連立であれ、当面野田総理を政界の中心に置いて考えるべきでしょう。

そうでなければ「決められる政治」はたちまち雲散霧消、元の木阿弥の政局国会に舞い戻るでしょう。

造反者増やした輿石何考えてる?

≪BY KEI≫

甘い処分をちらつかせ結果的に造反者を増やした輿石氏。「造反者の処分は総理と私に一任された」と未だ小沢派引き留めに期待しているようだが、支離滅裂な印象をぬぐえない。

党内融和を唱えるのはいいが、「みんなで政権与党を維持しよう」なんて掛け声で小沢派を動かそうとして結果的に野田総理の足を引っ張る結果になった。

野田総理は「誰にも責任はない」というが、馬鹿な参謀を置くと大将が苦労するのはいつものこと。

政治家が今やらなければならないのは、
「消費税増税の道をつけて、実施までの2年間に社会保障と税の一体改革実施に向けて全力を上げること。その過程で「税の無駄使い」を徹底的に洗い出し削減すること。」

自民と民主は大連立でも再編でも必要と思われる事をなんでもやらねばならない。まかりまりがって「小沢新党と維新の会」に政権を渡すようなことがあれば、消費税増税も覆され、日本は世界の信頼を完全に失ってしまう。国債大暴落、日本破綻が現実味を帯びてくる。

下品な政治家が政権与党にしがみつきたいあまりに、対応を間違え予想以上の造反者が出たが、結果的には大差はない。解散総選挙は避けられないのだから。それでも小沢氏に予想以上の手ごま駒を持たしたことは大罪である。

かといって、早急に「除名処分」するかどうかは別問題。輿石氏のような引き留め工作はとんでもないのだが、ここは野田総理としても、除名処分は当然として「処分決定」を先延ばしにして小沢氏と野党の対応を見る「後の先」という手もあるかもしれません。

でも野田総理は一日も早く輿石氏を幹事長の座から外すべきでしょう。

民主造反70名、さあ政界再編だ

≪BY KEI≫

消費税増税法案が363対96で可決されました。反対の内民主党の反対票が57名、棄権、欠席が13名で民主党内の造反組は70名に上りました。

とはいえこれは予想された範囲でしょう。「反対議員が54名以上になると、その人達が離党した場合民主党は衆議院で少数与党になる」ということで、随分注目されていましたが、あまり意味はありません。

「民主党を絶対に割りたくない」という人達にとって重い数字というだけ。
政治家たるもの、少数与党になるから政策を変えるなんてことの方がよっぽど問題。

この数に力を得た造反派が新党を結成すれば万々歳。参議院で法案成立後、堂々と胸を張って解散すればよろしい。

造反派が「自分たちが民主党だ。出ていく必要はない」といってますが、野田総理、民主党なんてケチのついた党は小沢氏に譲って、あなた達が新党を立ち上げてもいいんじゃないですか。

自民党が「解散総選挙」を声高に叫んでいますが、これよく判らない。解散総選挙で自民党そんなに議席獲得できるのかなあ?何か勘違いしていません。
直前の世論調査では9%台に下がった民主党を大きく引き離していましたが、それでも20%少し超えたくらい。低い数字ですよこれ。

野田総理や他の保守政党と真剣に連携を考えないと第三極が登場すると惨敗しかねませんよ。

其れにしても小沢氏は見苦しい。
「国民の生活を守るために消費税に反対する」と言いながら、民主党の反対議員が54名を超えると判った時点でにやにやと満面に笑み。

あんたが「国民の為」といって絶対反対を主張した「消費税増税法案」は可決されたんですよ。それで何でそんなにニコニコ出来るんですか?普通なら悔しがるべきところなのにすっかり忘れて、自分たちが党内で優位に立てると踏んだら破顔一笑。

つまりあなたの「国民の為」という言葉は全くの嘘っぱちであるということ。
あなたは心底、私利私欲・我欲・権力欲の政治屋ですね。

国民は馬鹿じゃありません。あなたの政治姿勢を正確に見ています。

 

 

 

アラブの春が日本にも来た?

≪BY KEI≫

45,000人が首相官邸前で反原発デモ(6/22)というニュースが流れましたが、実際は10,000人程度というのが事実のようです。

マスコミは「このデモは政治色のないネットの呼びかけで集まった人達のデモである。アラブの春と呼ばれた”ネット主導ジャスミン革命”の波が日本にも押し寄せてきた」とはやし立てています。

しかし考えてみてください。
「ネットの呼びかけだから政治色がない」なんてありえないでしょう。
今やだれでも利用している Twitter や face‐book を反原発運動家達が利用しないわけがありません。
こんなもっともらしい嘘を平気で報道するマスコミに踊らされてはなりません。

一般の利用者がネットを見て意を同じくして参加した人がいることは否定しません。
しかしその一方、ネットで呟くネタ探しに鵜の目鷹の目の興味本位の人も数多くいます。

当初の45,000人の参加者という数字は主催者発表ということですが、主催者って誰なんでしょう。
実数10000人程度のところを45,000人と発表するなんて、プロ活動家の本性丸出しではないですか。

日本にアラブの春は来ません。今の日本人は年中春みたいなぬるま湯のような社会です。独裁者が君臨し冬の時代を余儀なくされてきたアラブと一緒にできる訳がありません。

日教組の元教師が「大変なことになってるね」と嬉しそうに話していました。
マスコミはいい加減な報道はしないでください。

民主造反組は処分できないという話

《BY KEI》

政治評論家に宮崎信行さんという方がいます。その方のブログで初めて知ったのですが、「民主党内の消費税増税反対を掲げる小沢派が国会で反対し民主党は分裂する」と言う話は根本的におかしい」というのです。

--以下宮崎さんのブログからーーー

衆院本会議での採決について、小沢グループから造反者が出て、離党ないしは除籍、新党結成という観測報道があります。しかし、この報道には、各社政治部の記者が決定的な勘違いをしています。

それは、「記名投票」(堂々巡り)を前提にしていることです。

本会議の表決(採決)は起立投票が基本です。衆議院規則第151条第1項は「議長が表決を採ろうとするときは、問題を可とする者を起立させ、起立者の多数を認定して、可否の結果を宣告する」としています。ですから、衆議院側の本会議では、起立採決が基本です。

そして同条第2項は「議長が起立者の多少を認定しがたいとき、又は議長の宣告に対し出席議員の5分の1以上から異議を申し立てたときは、議長は、記名投票で表決を採らなければならない」としています。

「起立者の多少を認定しがたいとき」は、民主党、自民党、公明党から150人程度の造反者が出た場合しか想定できません。

「出席議員の5分の1以上の異議」ですから、これは96議員以上の署名が必要です。現在反対票を投じると見られる政党は30~40議席です。仮に小沢グループが協力するなら、60人程度が署名しないといけません。が、これは本会議前に署名する必要があるので、表決前に離党するのが「筋を通す」ことになります。

ケージの前で格好良く青票(反対票)を掲げて参事に渡し、その後、離党して、新党参加という流れにはならないでしょう。
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つまり、事前に造反者が党を出て他の野党勢力と協力し、議員の1/5以上、96名以上の署名で記名投票を求めない限り記名投票にはならないから、「誰と誰が反対を投じた・欠席した」という話にならない。
その場合、起立投票では3党合意で圧倒的に賛成が多いので、議長は瞬時に「可決されました」と発表するはず。
「だから造反組みの処分は出来ない」ということのようです。

なるほどねえ。さすが評論家です。
しかしこの簡単な事を各マスコミが無視し、まるで記名投票が前提のような事をいっているのはなぜ?宮崎さんがいうように無知の涙」なのでしょうね。

起立投票では「造反組」はそのまま民主党に居座るということですか。
これが小沢氏の言う「党を割らない方法はまだある」ということか。
その後、野党の提出する内閣不信任案に「造反組」が賛成し「内閣総辞職」を目論んでいるということか。

しかし、こんな政局争いばかりの政治は許されないでしょう。
解散総選挙で早く政局政治から抜け出してください、野田総理。