朝日新聞は、戦後30年ほどして、突然華々しく『南京虐殺』、『従軍慰安強制』と、旧日本軍の悪事を告発すると記事を発表した。
それ以前もあったのだが、告発本や紀行文という一見アカデミックな装いで『正義の知識人』による告発という体裁を取り始めた。
「知らなかった。お国のために頑張ったのに、日本はそんな悪いことをしていたのか。」
寝耳に水の善良な日本人は自分を恥じた。
日本人であることを恨んだ。
とくに戦地に赴き命を懸けて戦った人々は、
涙を流して、自分の人生を呪った。
日本人は、日本人としての誇りを奪われた。
中国からの帰還兵の一部、「特殊な収容所に入れられた人達」は、日本の悪事や、おぞましい人体実験の様子を告白した。
なに一つ客観的な証拠はない。
これもまた、日本マスコミが流行病のように大きく取り上げ、ここでも旧日本軍の軍人たちは格好の餌食となった。
特攻で散った若き青年たち、ジャングルで飢え苦しみながら力尽きた兵士たち、彼らに何の罪もありはしない。
戦争犯罪などというものはない。あるなら当事国全てがその罪を負うだけだ。