とうとう現役プロがコンピューターに負けてしまった将棋界。
いつかこの日が来ることは誰しも覚悟していたことだからそんなに驚きませんが、このままコンピューターの将棋ソフトが進化して、人間が全く歯が立たなくなるのかどうか、ちょっと興味があります。
一部には、自動車が人間より速く走れるように、「100m競争で人間と機械が争うことは無意味だ」という意見もありますが、これは筋違い。ただの負け惜しみです。空を飛べる飛行機が出現し百科事典を何万冊記憶できるチップが生まれても何も嫉妬することはない。ただの人間の手足の補助だから。
でもそれらを生み出す人間の想像力・創造力さらにその能力を継続していく生命力において機械:マシンが人間を超えるということは、たとえマシンであっても「人間を超える新たな生物、超人類」が誕生するということで、現人類の歴史の終焉を意味するのだと思う。
残念ながらコンピューターとの知恵比べの草分けとなったチェスでは、2005年あたりからは全く人間は勝てなくなったそうです。
チェスより複雑な将棋でも現役プロと互角の勝負をするコンピューターソフトが登場し、昨日ついに現役プロが敗れてしまいました。
確かにコンピューターの記憶容量とパターン化した思考スピードは人間をはるかに凌駕しています。
過去の戦績に基づいた判断(定石)や終盤の即詰みが生じた段階では無類の強さを発揮するでしょう。
それでも私は「人間はコンピューターの届かない能力」を持っていて、将棋においても新たなコンピューター対策を編み出せると信じたいのですがどうでしょうか。簡単には諦めて欲しくないです。
(計算が早いだけのコンピューターでは勝てないような新しい形のゲーム作れないのかな?)