≪BY ニドウ)
幸せってなんでしょうか?
昔、何かの本で、日本の巨大新興宗教の会長さんが「幸せとなにか。簡単にいえば”欲望の充足だ”」と言っているのを見た事があります。まあ「現世利益」を売り物にしている宗教だけあって「解りやすい!」
ここだけ切り取って言えば「共産主義者と何にも変わらないです。
お釈迦様は「幸せとは苦の消滅」だと言いました。
八つの苦が(四苦八苦)人生の根本原理である。「苦を知りその生じる原因を知り、苦を滅する方法を知り、苦を滅する方法を実践する」ことで幸せ(涅槃寂静)になる。
仏教以外の宗教の信者から見ると「仏教は宗教ではなくて哲学だろう」と感じる人が多いようです。
確かに理路整然、其々に必要な知識、考え方を具体的に書かれています。科学的といってよいくらいで「哲学」という評価は正しいと思います。
ここ最近(といっても結構前1980年頃からですが)ニューエイジ運動としてアメリカで生まれた思想があります。
それは現代の実証科学的手法を用いた、退行催眠による前生記憶や臨死体験の記録を既定事実としてとらえ、社会活動における成功法で用いられる思考法(ポジティブシンキング・願望達成法など)に、東洋の宗教的瞑想実践法から得た神秘体験をミックスした、新しい思想(宗教)活動です。
大変魅力的な思想で、数多くのスピリチュアルマスターが感動的な著書を数多く出版され世界的なベストセラーが生まれています。
しかしこれらの本を読むと、本当に驚くほど仏教に近いのです。
もっといえば、「仏教の解りやすい解説書」といってもよいくらいです。
なぜこんなことになったのかというと、これは本来世界の仏教界をリードしてしかるべき立場の「日本仏教界」が人材不足により、難解な(精緻すぎる)仏教を解りやすく解説する努力を怠った権威主義に陥っているからしょう。
おかげで仏教など「葬式仏教」と呼ばれるくらい日常と乖離してしまいました。
日本でもニューエイジ活動家でスピリチュアルマスターと呼ばれる人がここ最近多くあらわれていますので、仏教界からも是非新しい日本人の指導者が現れて欲しいものです。
長い歴史を持つ仏教は、ニューエイジ思想を凌駕する、素晴らしく具体的な修行メソッッドを有しています。
日本は近いうちに、仏教だけでなくニューエイジ運動の聖地にもなるに違いありません。
(でも日本人は輸入物が好きですからね(笑)。私もですけど)