BY パックマン
WBO世界ウェルター級タイトルマッチが10日(日本時間)、米国ラスベガスのMGMグランドアリーナで行われた。チャンピオの・マニーパッキャオに挑戦するのはWBO世界スーパーライト級王者ティモシー・ブラッドリー。
ボクシングに興味のない方はご存じないかもしれないが、パッキャオはフィリッピンの英雄。これまで世界の強豪を次々連破し、パウンドフォーパウンド:全階級を通じて最強の称号をほしいままにしてきた。そのパッキャオだが、この試合の結果はジャッジ全員が115対113ながらスプリットデシジョンの2対1でブラッドリーに凱歌。
中盤ではパッッキャオの攻撃にブラッドリーは呼吸を乱し、「いつパッキャオがKOするか」と誰もが皆思ったことだろう。
しかしKO出来なかったパッキャオは終盤明らかに失速、息を吹き返したブラッドリーはスピードを取り戻しアウトボクシングでポイントを稼ぐ。
見ていた感じでは、パッキャオがポイントでも勝ると思われたが結果は逆。観客席からはブーイングの嵐。
とはいえ、きわどい判定であるのは間違いなく、再選が組まれるでしょう。
個人的な感想ながら、今回の試合ではパッキャオ得意の左ストレートがこれまでのようには伸びなかった。中盤であれほど乱れたブラッドリーに対し決定打を放てなかった。
信じたくは無いのだが、これは彼の力がピークを過ぎたのではないだろうかと思う。
無敗の新鋭ブラッドリーも素晴らしい選手である。パッキャオは前のマルケス戦でも僅差だったように、この手のスピードのあるカウンターパンチャーはあまり得意ではないのかもしれない。
しかしかつてのパッキャオならKOできたでしょう。やはり悲しいことだが、かつてのパッキャオがみせた絶対的な強さ失われてるように見えます。
とはいえ、彼の活躍はボクシング界に燦然と輝く金字塔。ここで引退しても称賛されこそすれ彼の経歴に傷が付くことは全くありません。もう引退しても良いのかも。