by 浜っ子
小泉武夫という”食道楽の達人(?)”がいる。れっきとした農学博士で自称「味覚人飛行物体」。日経新聞に「食あれば楽あり」というコラムを時々執筆されているので名前だけは知っている。
その文章たるや「この人はなにを食っても脳みそが震えるほど美味しく感じる」人ではないかと思ってしまうほど味覚・食感についての表現力が強烈で、「○○を噛むと旨味がピュルルンピュルルンと出て・・」とか「○○の身はポクポクと口の中で・・」とか初めて読んだ時にはなんと食い意地の張った人かとも思ったが、お酒を飲む時の味わい方を「ぬる燗をコピリンココピリンコと飲めば・・」と表現するにいたって一種の天才だと思ってしまった。
外国にエスカルゴなるカタツムリ料理があるのを知って、裏山で取ってきたカタツムリを自分で料理し、そのあまりの旨さに悪童連中にカタツムリを取ってこさせ養殖しようとしたほど喰い意地が張っているのである。
子供の癖に!
本屋でたまたまその小泉”味覚人”の「ぶっかけ飯の快感」と言う文庫本を見つけていやしくも買ってしまったのですが、その前書きのところに「安くて旨いB級・C級の食べ物ベスト10」なる発表がありまして、なんとなんと、堂々第8位に”愛媛県宇和島・八幡浜あたりのジャコ(天)” が入賞!!
”安くて”と”C級”と”八幡浜が宇和島の後”というのが少々引っかかったが、思わず「やったー」と快さいを上げてしまいました。