BY 還暦爺
わしらが中学・高校くらいの頃(40~50年前)には文明発祥の地の名前を冠した、4大文明というのがあったのう。今でも覚えているが、「エジプト文明」「メソポタミア文明」「インダス文明」「黄河文明」を人類文明の黎明期とする歴史観であった。
今でもすらすら思い出すくらいだから日本の教育では確たるものとして子供達に叩きこんだんだろうな。
ところが、最近読んだ本によると、この「4大文明歴史観」はまともな歴史家からはとうの昔に否定されているカビの生えたような説らしい。世界中の歴史家からは完全に無視されている。
そもそも「世界四大文明説」というのは、1900年に、清朝末期の支那の政治家梁啓超(りょうけいちょう)が日本に亡命中に詩の形で唱えた政治論で歴史論ではないようです。
ところが世界の顔色を見るのが好きな日本人が、なぜかこの説を未だ教科書で子供たちに教えているというではないか。!学校の先生方は一体何を考えているんだ?嘘を教えて責任を感じないのか?恥ずかしくないのか?
最近の研究では、日本の縄文土器の時代はかつて考えられていたよりはるかに高度で豊かな文明であった事が判ってきた。
世界最古の文明ではないかとさえいわれているようですが、どうせ4大文明を教えて平気な先生たちあたりは「無知な子どもの井の中の蛙みたいな主張」とさげすむんでしょうが、さてどちらが井の中のかわずやら。
いや日本の縄文文明が世界的に特筆される文明である可能性があるからこそ、日本国歌と国家を敵視する学校の先生方は、あえて今でも4大文明説を教えているのかもしれんのお。