昨日、理研・笹井副センター長の自殺はマスコミの報道に問題があった思うのだが、それについて、典型的なマスコミ寄りの意見が(株)サイゾーの運営する『LITERA』というサイトの乗っているのでご紹介します。
『STAP細胞捏造・笹井氏の自殺は「NHKと文春のせい」は本当か?』
このコラムを書いた人物(多部祥太のサイン有。本名かどうかは知りません)の立ち位置がこのタイトルだけですぐわかる。
『STAP細胞捏造・笹井氏』
つまり、この方はNHKスペシャル同様、最初から「STAP細胞は捏造である」という立場から物を言っているのである。
≪NHKの偏向反日・侮日番組は、我々の払うお金でいやというほど公共の電波に垂れ流されている。その分週刊誌よりはるかに悪質なのだ。だから「週刊誌なら、自分が選択して買う分多少は割り引いてもいいのだが、NHKはダメだ!」などと言うつもりでない事だけは断っておきたい。≫
真っ当なマスコミなら、あらゆる疑惑について余談・偏見・独断で『断罪』してはならないことを知っている。
ところが今のマスコミの多くが、巧みな逃げ口上を織り交ぜて、「これでもか」とばかり、疑惑を真実のように報道する。
何かのはずみで取り上げられた一般人はたまったものではない。
この『STAP細胞捏造・笹井氏の自殺は「NHKと文春のせい」は本当か』というコラムはそのいやらしさを実に正直に吐露してくれる珍しいコラムである。
いくつかの文章を抜粋してみよう。
///_「こうした下半身をあげつらうような報道が・・・・自殺に追いやったのではないか、というのだ。しかし、これもかなり考えにくい。_/// と断定する。
その理由はこのコラムを読んでみればわかるが、まったく独りよがりの推論でしかない。
極め付けは次の文章である。
///_また、仮にマスコミ報道が自殺の一因だったとしても、今回に限っては、マスコミが責任を問われる必要はまったくない。STAP細胞は年間800億円以上の税金を投入されている公的な研究機関が大々的に発表した発明なのだ。そこに不正や捏造があったならば、きちんと追及するのは当然だろう。そして、笹井氏はその不正や捏造のキーマンであり、情実がからんでいるとすれば、男女関係も含めて検証の必要がある。_///
「仮にマスコミ報道が自殺の一因だったとしても、今回に限っては、マスコミが責任を問われる必要はまったくない。」
この文章を読めば読むほど息苦しくなる。
中国の食品工場で「この肉はただ腐って変色しているだけ」にも息苦しさを覚えたが、その比ではない。
「この肉はただ腐って変色しているだけ」
何言ってんだお前!腐った肉はダメだろ!
「仮にマスコミ報道が自殺の一因だったとしても、今回に限っては、マスコミが責任を問われる必要はまったくない。」
・・・・何言ってんだお前!
「仮にマスコミ報道が自殺の一因なら、今回に限らず、マスコミは責任を問われて当然である。」だろうが!
自分が全て正義であり、「不正があれば追及するのが当然である」
これが今の多くのマスコミの本音、常識なのだろうか?
あなたの正義は『仮定』でしょう?
その『仮定』を『追及し証明する』のはあなたじゃなく法律です。
証明されてから断罪するべきで、『仮定』で断罪することはマスコミにも許されません。
このコラムニストの最後の言葉が実に白々しい。
///_自殺という結末はたしかに悲劇ではあるが、それで情緒的になってマスゴミたたきをするのは、的外れといわざるをえない。_///